スマホ仮面のロケでは荷物が多いので、
時空動画では珍しく車を出したのです。
余裕があったのでスタッフ何人か乗り合わせて出たのですが、
撮影が終わってからの帰り道、
後ろの席で堤監督と隣同志になったのです。
僕がスタッフで参加している
インターネットラジオ「タイムマシン部G」
を聞いて下さっている堤監督と
丁度、最近の「オレフィックリム」という一連の企画の話をしていたんです。
元々、「パシフィックリム」という映画の話から発端となった、
ロボットアニメの歴史を紹介する企画だったので、
ご本人も映画好きの堤監督は楽しんで下さったそうで、
こちらとしてもとてもありがたかったのです。
しかし、その日はその「オレフィックリム」の最終回を収録した翌日。
僕ははっきり言って、朝方まで寝れなかった！
車での移動中は寝たい！
でも堤監督は楽しそうにお話ししてる。
ぶっちゃけその話も面白い！
眠れないまま、堤監督の話を聞いていました。
やがて話は当然映画の話へ。
堤監督が大好きなスターウォーズの話になっていき、
その話ならば僕は何度も聞いているので、
ごめんなさいして寝ちゃおうかな～と思っていると、
「僕、スターウォーズと同じくらい好きな映画があるんです」
と、きた。
これは興味をそそられる！
聞いてみると、その映画というのが『A.I.』
あのスティーブン・スピルバーグ監督のSF映画。
僕も見た事があった。
僕はそれを聞いたとき、正直、意外でした。
何故ならつまらなかったから。
ぶっちゃけ、あれが好きって「え？何で？」だった。
その気持ちが伝わったのかは分かりませんが、堤監督、理由を続けてくれた。
「あれはその映画が出来る過程を知っているととても面白いんです！」
なんでも聞いてみると、あの映画、元々、「時計じかけのオレンジ」などを監督した、
スタンリー・キューブリック監督が企画をしていたものだったのだそうで、
キューブリック監督が死去してしまい、スピルバーグ監督が引き継いだ作品なのだそうだ。
僕としては詳しい話は堤監督ご自身から聞いた方が面白いので、詳細は言わない（ってか言えない）けど、
そんな大監督二人が作って結果「つまらない映画」が出来たという所に面白さがあるんだそうだ。
映画好きの着眼点は予想以上に深い所にあるんだなぁと感心しつつ、
僕はそんな事を子どものように話す、堤監督を珍しいなぁという目で見ていた。
撮り終え、９月２７日には公開されるスマホ仮面を編集し終えた堤監督は、
次はどんな作品を作ってくれるんだろうなぁ。