“人ならざる者”がはびこる神奈川・鎌倉で、鉄道模型やプラモデル、骨董蒐集など多くの趣味を持つミステリー作家・一色正和(堺)と嫁いできた妻・亜紀子(高畑)が、怪事件の数々に直面していく様子

それを描いたのが『鎌倉物語』

舞台は、幽霊、神様、仏様、そして魔物や死神が仲良く暮らす古都・鎌倉

黄泉の国まで登場、死神さんも「お役所」対応風で親近感大・・・どこか『千と千尋の神隠し』を背景の、実写版的「夫婦の愛の物語」

年の差もなんのその

一目で、あっ❣この人と結ばれるとお互いに直観。それもそのはず、転生を繰り返し、元は鎌倉時代、お姫様の時代からの相思相愛の縁。「比企の契り」を交わす仲。亜希子さんに懸想した天頭鬼が仕組み、黄泉の国へと拉致して、婚姻を迫る。

憎めないのです、全然怖くない、あは、もう、亜希子にメロメロ。天頭鬼ちゃん一派

巡って巡って巡り来て、「その時代に」見つけあう。

そんな夫婦愛に満ちた、正和と亜希子の鎌倉での日々。

特に、母の浮気相手と思い込んでいた「作家」が、大學教授よりもなりたかった職業作家に「扮した」

実は、父だったの落ち。黄泉は、その人のイマジネーションとの設定。

自殺者は「地縛霊」となるよと制止する死神さん。

 

 

                           下矢印下矢印下矢印

OKうーーん、俳優は化け物じゃチョキパー

 

 

媚びは売らず数字に左右されずに、

観ている人たちを元気にさせたいというメッセージを伝えるドラマです

100点半沢直樹完了

 

                                     

 

月が替わったので、お花を供えに、不動院へ向かった。

仕事帰りで、まだ、陽は高かったが、曇り空で、車から降りるとき、こちらをのぞき込む散歩かお参りの 女性と目があった。

互いに、マスクと私はご丁寧に運転用の眼鏡装着で、完全防備。じっと暫し、見つめあい

あら!Rさん!と声が出た。

お花を供える目的の、ご主人の奥様である。

ご主人は、連れ合いの先輩で、学生時代、東京でお世話になったそうで、その縁でまるで年の離れた兄弟のように仲が良かったという。帰省するたびに、よく、ご夫婦のご家庭を訪ねたそうである。

大きな燃料店兼配管や水道、家の周囲の造作などを手掛け、多くの賃貸アパートを所有の

ご兄弟3人家族での一族各自ご夫婦経営。

中でも順さんは、次男でしたが、中心人物の副社長さんでした。

奥様のRさんとは、一回り以上年が離れているせいか、連れ合いほど、女同士、親友とまではいかなかったが、

それでも「私の前を行く理想的なご夫婦像の典型」でした。

10年以上前に、順さんは、自ら命を絶ったのです。それもご自宅で。

大きな家をきちんと、数寄屋風にリノベーションして

運転しやすい、新車を備え

死後の 奥様、ご家族の生活費を充分に計算し、用意して

そして、最初にお姿を目にするであろう奥様に、優しい仏様のようなお顔で・・・・発見されるようにと。

でも、物事は用意した「心使い」を、思いもかけない不意打ちで襲うものです。

ご結婚して、家を出られたご長女は、今もお母さまを毎月、お孫さんを連れて、見舞うそうです。

ご長男が、お辛かったのでしょう。

理系娘とは、中学のブラスバンドの大先輩で、よく、コンクール前には、フルートの指導を受けていたそうです。

その彼が、大好きだったお父様の突然の死に、精神を病みました。内定していた商社を蹴って、一族経営に参加する義務感からか、重い父の突然の他界への疑問を、深く心に問い続けたせいか 長い引きこもりの生活が始まりました。

 

いつもありがとうございます

いいえ、こちらこそ

 

順さんは、東京から押しかけてきた、わが母の唯一の話し相手でした。

新しい器具が入ると、これ便利ですよ~と、無償提供(笑)。

電気製品が調子が悪いと、順ちゃーんと呼びつけ、お茶菓子タイム(笑)

 

母は、順さんと、私の連れ合いと、愚弟をこの世で、最も好きだったのではないでしょうか。

信頼を置き、順さんはどんな時でも、笑顔で接してくれると、感謝していました。

胡蝶蘭の鉢を預かってくれたのも順さんでした。いつも枯らしてしまう、翌年は、花は咲かず葉っぱだけなのよの母の愚痴を聞き、見事に越冬させてくださった。夏も手入れしてくださり・・・・その白い胡蝶蘭は、順さんの枕元に供えられました。

 

ご自宅に戻られたのでしょう(生前、お墓の用意までしていたのです。ご自宅の裏手の不動院に、いつも見守っていられるように)、Rさんは、お土産をお花のお礼と用意なさって、駐車場で私を待っていてくださったのです。

 

私、順さんのお墓の前で、彼を叱ってきました。

いつも、連れ合いを見守ってねと、勝手に押し付けて、やれやれと順さんは思っていますよね。

でも、何故、自殺なんて!と沸々と既に10余年もたっている事実に無性に腹がたったのです。

 

Rさんも、私も、おいおい泣きました。

 

私達夫婦は怪しいもんですが、絶対に順さんご夫婦はあの世とこの世で、現身は離れていても、

今も存在は、ご一緒です。

それは

鎌倉物語の正和さんと亜希子さんご夫婦と同じです。

何度も

何度も

転生しても、相手をみつけ、ご夫婦として巡り合う。

 

生活のため、70までは、働くわ。居てもいいと言ってくれるから。

 

こんなご時世だから、そうですね。自宅にいたら、具合が悪くなりますものね。

まだまだだ、うわ======まだまだ、お互いに 働くのか!(私は、無理です(笑))

先先先、持つかしら麻呂沈 遥か手前で、沈没です!

 

生と死って何だろう。

 

私は、亜伽を忘れてはいない

見送った命を一時でも忘れたことはない。

思い出として、今も、父母も叔父もワンコも、鯉さんもコッコも、鴉も、ぽこちゃんもラムも鈴ちゃんも

私の日常に登場する。

一滴の塩辛い涙を伴い・・・・

 

いつまでも、頭を下げて 私の車を見送っていてくれるRさん

 

ここは、神様、仏様、そして座敷童やまっくろ黒助が仲良く暮らす古都・鎌倉ではないけれど

確かに、

順さんは、大きく腕を広げ、

愛する 奥様を、今も 守っておられる、見守っておられる。

 

こんな形もあるんだわ

今生とあの世で確かに、このご夫婦は繋がっているのだわ

 

そうでしょ

順さん

お見通しでしょ、ほらね

 

幸せへのまわり道

『山桜』を次に見ませう

藤沢周平の文学、文字の世界を

どんな映像にしているか

ラストは如何に。静かに、秋は来たりぬですね。

 

原作は「時雨みち」

2007年制作、一青窈の「栞」を幸せ覚書に、私も挟みましょう・・・