11月4日、アニマルトークリレーの第2弾は、アフリカゾウ。
北園には 「ケニー」 さん(40歳)が、ひとりで暮らしています。
 
 
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この日は機嫌がいいのか、アニマルトークで飼育員さんが近くにいるからなのか、運動場を活発に歩き回っていました。
 
よく見てみると、頭やお腹に毛がちょろっと生えています。しっぽの先のお毛々も妙にかわいらしい。
 
 
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「餌、おくれ~。」
 
どの動物もそうですが、飼育員さんが登場すると、近寄ってきます。
野生の動物でも、長い間、餌をもらっているとヒトにも懐くものなんですね。
 
ちらっと見てゆっくり来る子や、一目散に、だっと走り寄ってくる子。動物によって個性があって面白いです。
 
 
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担当飼育員さんが軽妙なトークでテンポよく話を進めていきます。
 
 
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これは、「ピース!」 ではなく、
ケニーの体重を
来園者に質問しているところ。
 
 「2,000キロだと思う人?」
 
  (正解は5,000キロです。)
 
 
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ゾウの鼻の先は、人の手のようにとても器用に動き、小さな物でもつかむことができます。
以前、テレビの実験で小さな豆をつかんで食べているのを見たことがあります。この写真は、ピーナッツ (だったかな? )を、鼻先でつかんでいるところ。
 
 
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これは、ケニーが遊ぶサッカーボール!
 
ではありません。
 
ケニーさんの 「うんこ」 です。
飼育員さん、躊躇なく鷲づかみです。
 
  
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ケニーの 「うんこ玉」 のアップ
 
消化されなかった繊維質の固まりのようです。 
手にとって感触を確かめ、匂いも嗅いでみたかったのですが(多分、無臭)、残念ながらおさわりタイムはありませんでした。
 
ケニーは、1日に80キロ、10回から15回もうんこをするそうです。私も日に3回はトイレに行く快便自慢ですが、ケニーには負けました。(笑)
 
1日分のうんこ玉を集めると、一体どのぐらいになるのか?
新アジアゾウ舎「ゾージアム」に、ピラミッドのようにきれいに積まれたゾウの "うんこ山" が展示してあります。
 
  
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口の中を見せてくれました。
 
近くで見るとすごい迫力!
ケニーが口を開けると周りから、「わぁ~っ!」 という歓声が上がります。
 
ケニーは、飼育員の鈴木さんがバナナを口に持って行く前から、鼻を上げ口を開けて待っていました。とてもお利口さんです。
 
 
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 そして最後に、とても大切なお話
 
 
今、急速に数を減らしているアフリカゾウ
理由は言うまでもありません。
 
「密猟」です。
 
 
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狙いは 「象牙」
 
一度、ネットで検索してみてください。目を背けたくなるような写真がたくさん出てきます。
少し前まで、象牙の最大の輸入国は、悲しいことに我が国日本だったそうです。(恥)
今でも、年間2万頭 のアフリカゾウが密猟で殺されています。
 
象牙、牛やワニ皮、そして数々の毛皮。
私もその恩恵に浴していますが、その裏には、数多くの動物たちの命が奪われていることを決して忘れてはいけません。
 
 
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今日はこれでお仕事、終了
 
青草をもらい、鼻でつかんで器用に食べるケニーさん。飼育員さんがいなくなると、草を抱えてその場を去っていきました。
 
 
私はその頃を知らないのですが、東山には以前、ケニーの他に、「マルサ」「チー」 という名のアフリカゾウが一緒に暮らしていたそうですね。
今では2頭とも死んでしまい、ご存じのとおり、ケニーが北園のゾウ舎でひとりで暮らしています。
 
東山では、今後、新たにアフリカゾウを迎え入れる予定はないそうです。
従って、これから先、ケニーは死ぬまでここで "ひとり暮らし" をすることになります。
 
ゾウはとても記憶力のいい賢い動物。ケニーはきっと、仲間がいた昔の暮らしをしっかり覚えているに違いありません。
 
ゾウは社会性の強い動物で、年長のメスを中心に家族で集団生活をします。
ゾウは1頭で飼育する動物ではないことを、みなさんに知って欲しいです。
 
 
アニマルトークリレー第3弾は、とっても賑やかな 「フクロテナガザル」 のお話でした。
 
(続く)