わたしは昔から心霊スポットには

興味がなかった。

有名な怖い場所に犬鳴峠があったが

ドライブでも、絶対に近くでさえ

通ることはなかった。

わたしはとても怖がりだから。

 

しかし、俳句、短歌の怖い世界は

魅力的で好きだ。

 

 

ぼんぼん彩句 に対する画像結果  怖い俳句 に対する画像結果  怖い短歌 に対する画像結果

 

俳句の 5・7・5

短歌の 5・7・5・7・7

この短い字数で怖さが伝わる。

短いからこそ余計に向こう側の

思いとか物語の想像が膨らむ。

 

怖い俳句

 

稲づまや かほのところが 薄の穂

           松尾 芭蕉

 

稲妻に 道きく女 はだしかな

          泉 鏡花

 

春の夜の 死肉をつつく 一家団欒

                             鳴戸 奈菜

 

薄闇や 苔むす墓石に 蜥蜴の子

 

俳句の世界は一編の作品の一部分を

切り取ったような魅力がある。

 

 

怖い短歌

 

大浪に引かれ出でたる心地して

助け舟なき沖に揺らるる

            西行

 

一度でも 我に頭を 下げさせし

人みな死ねと いのりてしこと

         石川 啄木

 

人皆の 箱根伊香保と 遊ぶ日を

庵にこもりて 蠅殺すわれは

         正岡 子規

 

人形の目 あきてあれど 病める子は

たゆげに眠る 白き病室

         与謝野 晶子

 

自爆テロの ニュース見ながら

「きゅうきゅうしゃ」「ばす」

と画面を指さす子ども

          尼崎 武

 

 

西行を始め、大御所、レジェンドと

言われている人が、不安やどろどろ

した思いを隠さず率直に、31文字に

表しているのに驚いた。

 

 

俳句も短歌も、怖いは怖いんだけど

短いから、かえっていやらしみとか

感じなかった。

引いて削った思いの世界。

 

 

 

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