今日のダーリンより

 

・授業がおもしろくなくて校庭に

 目をやって、なにを見ている

 わけでもなく過ぎていく時間。

・線路のガタンゴトンを聞きながら、
 田んぼや林や遠くの山が、ずっと

 続く。
 動いていく景色を眺めている時間。


田舎の電車 に対する画像結果
 

・空に雲があって、雲にはなにかの

 かたちがあって無理をして見れば

 象に見えないこともないなとか、
 ああ、夏になったなぁとか思う時間。


・熱があって学校を休んだのだけれど、
 ずっと眠っていることもできなくて、
 目に入るのは天井だけだから、

 それを見ている時間。

・海水浴とかいうものの、泳ぐのは

 疲れたし、遊んでいる人たちの声を

 聞きながら、水平線なんかをただ

 見ている時間。
 

・電車に座って向かいの席の人たちの

 顔を順番に見て、この人はどうして

 ここにいるんだろうなぁなんて、

 考えかけたり考えたりしている時間。

・初めての街中華で、チャーハンや

 ラーメンを待つ間、

   壁にかけてあるメニューを眺めたり、
 曇りガラスの上の透明なところから
 道を通る人を見たりしている時間。

・旅先の町を散歩しているのだけど、
 なんだかよくわからないところを

 歩いているなぁ、きれいでもないし

 珍しくもないよなという時間。


旅先の町 に対する画像結果

 


 ーー そういう時間のすべてを、

 いまは消してしまった。
 耳にイヤホンをつっこんでいる、
 たいしておもしろくもないスマホの

 画面を見ている。
 テレビのバラエティ番組が流れて

 いる。
 なんにもなくても時間だよ。
 そのなんにもない波にゆらゆら

 揺られていても、そこには微量の

 栄養素があるはずだったんだ。
 退屈な時間を退屈できない人間は、

 豊かとは言えない。
 

もちろん、ほとんどこれは自分自身に

言っております。

 

 

 

 

 

人気ブログランキング
  にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ