約2000年ほど前に造られた古代ローマ時代の

巨大なコンクリートの建造物が、現役で使用

されていることに関する検証を見ました。

現代のコンクリート造りの住宅やビル、高速道路、

橋の寿命は50年〜80年で限界を迎えると言われて

います。
まず深い亀裂がコンクリートに入り、そこから

雨水が入りだせば自然崩壊するのは早いです。

しかし、古代ローマ時代の巨大なコンクリートの

建造物には、目立つひび割れ自体が見当たらず、

崩壊することもありません。

 

ローマの古代建物 に対する画像結果

 

約1900年前に造られたパンテオン神殿。
驚くべきことに、この巨大な円形状のアーチには、

コンクリートの中に鉄筋が入っていません。

古代のコンクリートだけで造られたアーチです。


パンテオン神殿 に対する画像結果

 

約1900年間も風雨にさらされたコンクリートに、

ヒビが見当たらないことが凄いです。

現代の建築では鉄筋なしに建設は無理でしょう。

 

ローマ水道は紀元前312年から3世紀(約2300年前)

にかけて古代ローマで建築された水道です。

古代ローマでは、都市や工場地に水を供給するために、

数多くの水道が地下水道も含めて網羅されて建設されました。


ローマ水道 に対する画像結果
 

これらの水道は、古代の文化でもっとも偉大な業績の一つ

であり、古代ローマ滅亡後1000年以上もこれに匹敵する

ものは作られなかったそうです。

しかも、現代においてもこの古代の水道は現役のままで、

多くの都市に実に2000年以上も水を供給し続けています。

もし、これと同じ水道橋を現代のコンクリートで造れば、

鉄筋を入れたとしても、100年も経てば崩壊するでしょう。

古代ローマが使用したものは「ローマン・コンクリート」

(または古代コンクリート)と呼ばれています。
近年に米国の大学が「ローマン・コンクリート」の成分を

分析した結果、「シリカ」成分を含む火山灰を主成分とした

コンクリートであることが分かったそうです。

判明したことは、火山灰を含ませたコンクリートは、
・雨水がコンクリートのひび割れから中に入ることで、

 コンクリートの化学反応が再起動して自己修復機能を

 持つコンクリートである。

・古代コンクリートのひび割れは雨が降れば実験でも消えた。
・ひび割れで雨水が中に入れば、深奥部もコンクリートの

 再結合が起こっていた。
このようなことが分かったそうです。

まさに、日本のことわざが言う、
「雨降って地固まる」
というコンクリートだったのです。

「雨降って地固まる」の意味は、揉め事の後に、より良い

結果や、安定した状態に成ることを言う指摘です。
人間は雨を嫌がりますが、雨が降った後はかえって土地が

固く締まり、乾けばより良い道になります。

「ローマン・コンクリート」も、鉄筋などの介入が無いから、

2000年も持つのです。
火山灰と石と土と水と後の雨水という、すべて自然の物同士

だけの結合であるから2000年でも持つのです。

 

大切なことは、「雨降って地固まる」とは、第三者の介入が

あって、物事が落ち着くという意味では無いそうです。
もし第三者の介入があった場合、それは落ち着いたとしても、

再発する暗示を含むそうです。


これは人間関係でも言えるかも知れません。
喧嘩に第三者が介入して、一旦落ち着いたとしても、

解決はしていないのです。
第三者が入っても、その遺恨は消えていないのです。
当事者同士で解決しないと、真の意味では解決はしない

という意味です。

しかし、現代のコンクリートが、100年で壊れるとは、

これはワザと??
数多く残る古代ローマの建築物を、現代コンクリートを

発明する時に研究しないはずは無いです。
しかも今でも、100年で壊れるコンクリートで巨大なダムも

造っています。

経済活動のために、ワザと寿命が短い物を選択していないか?
こういう科学的な指摘も、今までならばコンクリートの秘密は

非公表だったかも知れません。

経済活動には、早く壊れて、消えて行くほうが良い。
こういうカネのために寿命を短くする経済。


古いものを、人材を、大切に長く使用したいものです。

 

 

 

 


 

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