昨日、元住吉駅に珈琲豆屋さんを営んでいる
シーガルズのOB、Kさんを訪ねた。
次のアポイントに行く途中の駅でもあったので。
Kさんは僕よりも年齢は5才上。
R社でアントレという独立支援の情報誌の営業や
マネジメントをしていた。
5才も上なのに、現役の時から話しかけやすい
雰囲気の持ち主で、みんなにもいじられている
シーンを思い出す。
そんなKさんは引退後Jrシーガルズでコーチを
していたりと、グランドでは比較的よく会っていた。
今年の確か3月ぐらいか。
KさんがJrシーガルズのコーチとしてではなく、
僕らの練習を見学に来ていた。
いつも通り、Kさんに
「今日はどうしたんですか?」
と聞くと
「今日は勉強や!」
「今年母校のコーチを1年無償でやんねん!」
「???」
「仕事はどうされるんですか?」
と聞くと・・・
「1年はなんとかなる。会社も辞めた。」
「今日はシーガルズの違うポジションのコーチの勉強をして
もって帰る。DB教えてや!」と。
「???」
独立支援の情報誌の仕事をされているのだから、
独立も視野に入れているんだろうなーとは思っていたが、
1年、母校のコーチに全力を注ぐには勇気と理解がいる。
Kさんは結婚しているし・・・。
そんなこともあって、ずっとKさんの母校の動向が気になっていた。
1部と2部との入れ替え戦の常連校で、今年は1部昇格を目指して
学生と毎日練習をしていたらしい。
ウィークリーマンションを借りて、そこから大学に通い、
10数年前に4年間通った風景となんら変わりない同じ道を歩いていると
ふと昔に戻ったような感覚になり、幸せを感じたと言う。
また当時は行きたくなかった練習に「毎日早くグランドに行きたい」と
思いながら1年を過ごされた。
中でも一番印象に残った話は、KさんのポジションでもあるRBの
小生意気な2年生の話。
セレクションで入ったのでなかなかうまく、
ちょっとしたことで練習を休んだりと4年生も手を焼いていた
選手。
どこにでも一学年にひとりぐらいいますよね。
その選手に対して、ある日Kさんは本気で
「お前はもう来んでいい!
お前がいると周りの奴に迷惑だ。
今すぐ帰れ」
怒ったようです。
普段温厚なKさんだからきっと驚いたことと思います。
その生徒は
「いや、帰れません」
とKさんに言い、そこを動かず、
Kさんは
「帰れ!」
の一点張り。
それはすごい剣幕で、4年生が間に入って、
「今日は帰ってくれ」とその子をなだめると
その子はグランドの外に出て、一人長いダッシュを
練習中始めました。
Kさんはそのダッシュを横目で見つつ、今まで通り
コーチに戻ったのですが、しばらくして
その選手が
「Kコーチ、ダッシュ10本走ってきました。
練習に参加させてください」
Kコーチは
「誰が走れいうた?帰れ!」
そしてその選手はその日帰ったそうです。
Kさんはこの日初めて言葉の暴力を選手に与え、
翌日その選手が練習に来るか「賭け」ました。
その選手が、ひとりの人間としてさらに成長できれば
チームに与える影響も大きいですし、
なによりその選手の成長を期待しての言葉だったのです。
その言葉の本意を彼がきちんと受け止めたかどうかは、
翌日の練習に「来る」「来ない」で分かると判断したのです。
その選手は翌日練習に来ました。
その日から、その選手は態度を改め、秋シーズン
スタートを取ってチームを牽引したようです。
その話をしているKさんの表情がとても楽しそうで、
僕に伝えたい一番のことだったんだなーと分かりました。
「本気」は伝わるんですね。
Kさんは現在営んでいる珈琲豆の販売の経営でビジネスを
作り、ゆくゆくは母校でまたコーチに就くことを目標にしています。
その為ならと駅前で自分のお店のビラを配り、ポスティングをし、
地道な営業努力をされ、お店も徐々に結果を出してきている
ようです。
素晴らしいキャリアだなと、僕はKさんの話を聞いて思いました。
そしてとても近い価値観だなと勝手に思ってしまいました。
Kさんは自身のキャリアに何の迷いもなく、やりきっている姿を見て
とても見本としたいと思いました。
Kさん、また行きます。
そんなKさんのお店ですが。
僕も珈琲は好きで、以前タリーズが好きということを書きました。
ミルクは牛乳でないと違和感を覚えるからです。
ところが、Kさんの出してくれた珈琲をブラックで飲むと、
特有の酸っぱさみたいなものが一切なく、全部飲んで
しまいました。
通常の珈琲ショップは焙煎してかなり時間が経ったものを
出しているので、酸化が始まり酸っぱさが残ってしまうようです。
Kさんのところはその場で焙煎するので、お店にある豆は
こげ茶色ではなく、大豆のように白なんです。
スタバではこげ茶色の豆しかみたことがないので、そういうもの
だと思っていました。
珈琲好きな人は一度飲めばすぐに分かります。
そんなお店は都内に2店舗
「コーヒー豆 銀の豆」 元住吉店
東急東横線元住吉駅徒歩1分
川崎市中原区木月2-4-5
044-434-2600
「コーヒー豆 銀の豆」 日暮里店
JR常磐線 三河島駅徒歩5分
荒川区東日暮里6丁目22‐14
03-3801-6776
本当においしい珈琲と熱い話が聞けます。
健勝堂に行く際は必ず寄ってください。
通り道です。
お店の中です。
珈琲豆がきれいに陳列されています。

