「立山三山~剱岳八ツ峰~本峰(前編)」 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

 天気図と相談しながら日程を二転三転しつつも、今年も中止かなあと考えていた八ツ峰登攀主目的の夏合宿2泊3日、12日夜にようやくGOサインが出せる天気図となり、前夜発で現地に赴くのでした。

 

 

 

 室堂へは立山駅側から入ります。1時間程度仮眠して、立山ケーブルカー、

 

 

 立山高原バスを乗り継いで室堂入り。始発時刻の約90分前にチケット売り場に並びましたが、それでも始発には乗れず、お盆休みは流石の賑わいでした。

 

 

 室堂に上がれば快晴の立山が待っていた。これなら縦走する価値がある。予定通り立山三山を縦走をしてから剱沢キャンプ場へ下りることにしよう。

 今回の夏合宿の目的は岩の殿堂剱岳のもっとも人気のある岩稜コースである八ツ峰を登ること。しかし、八ツ峰はもはやわたしにとってはチャレンジングな課題ではないので、単に登って帰るだけなら簡単だ。

 ならば、クライミングギアと幕営装備を背負って、初日に立山三山縦走くらいをしておいてもいいだろう。そして、2日目に八ツ峰上半部から剱岳本峰へとつなげる。これぞ、立山観光とアルパインをミックスした人気の行程「立山三山縦走~剱岳八ツ峰上半部~本峰」である。槍ヶ岳北鎌尾根と同程度か少し上くらいの体力が必要かと思います。アルパインレベル(登攀)は北鎌よりはるかに上なので注意。

 

 

 立山三山最初の1座、浄土山を目指して登る。立山三山とは、浄土山(過去)、雄山(現在)、別山(未来)の総称のこと。浄土山で過去を振り返り、雄山で現世のあるべき姿を知り、別山で魂の行く末を見るという、三界の時空を1日でめぐる「三山駆け、極楽禅定」は、いまだ多くの方が信仰を胸に歩かれている道程です。

 

 

 下界は雲の下

 

 

 次に向かう雄山、大きな山塊が見事です。

 

 

 一ノ越からは、雄山を目指す登山客と合流するため大渋滞。のんびり登る。

 

 

 日本三霊山の雄山は、500円払って山頂で神主様に祈祷してもらえます。御神酒までいただけます。

 

 

 わたしは雄山はじめて登ったので、これで日本百名山78座目登頂になります。平成25年にバックカントリーで登りにきて、悪天敗退したことがあるので素直に嬉しい。

 

 

 雄山山頂に滞在している間にガスが出始めたので先を急ぐ。立山でもっとも標高の高い大汝山(3015m)を抜けて、真砂岳、

 

 

 そして大きく登り返して別山に登頂して、三山駆けを無事に成し遂げる。

 

 

 しかし、想定していたより疲れた。思ったより登り返しが厳しく、クライミングギアを背負っているとなかなか骨が折れた。ともあれ、このくらいやっておかないと夏合宿とは言えまい。食担の用意してくれたカレーを食べて、早め就寝して八ツ峰に備える。夜間ポツポツと降った時間帯もあった。明日は天気頼み。お願いします。晴れてください。 

 

 

 初日の様子も例のごとく動画にまとめてあるので、お楽しみください。(つづく)