「川治 男鹿川 大下沢」 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

 今年2回目の沢登りをしてきました。わたしも初めて入渓する県内の「男鹿川大下沢」です。本沢は、ザイルを出さずとも遡行を終えられる初心者を連れていきやすルートです。核心は途中で待ち構える赤滝を巻くかどうかだけ(赤滝を登る際にはザイル必須)。

 高原山には、赤滝という名称の滝が東西にあり、東は観瀑台から歩いてすぐ拝める赤滝、西は読図して、かなり山奥まで歩いて入らなければ拝めない赤滝になります。今回わたしたちが目指したのは後のほうの赤滝です。

 

 ここからは写真と動画でお楽しみください。基本、確保が必要な登りはなく、今回は沢経験の浅い仲間がいたので1箇所で補助ロープをたらした程度です。滝についての巻きは明瞭で、懸垂下降が必要な箇所もありませんでした。(本瀑とはガッツリやりあいましたが)

 

 

 入渓

 

 

 小さい滝が多く初心者向け

 

 

 水量が多く泳がなくてはいけないところも多いですが、へつることで全体を通して濡れることを回避できます。

 

 

 水量が多く流れもきつかったので、渡りに難儀

 

 

 

 

 楽しい遡行が続きます。

 

 

 落ちたらドボンのへつり祭り

 

 

 唯一補助ロープをたらした滝

 

 

 登れないハング滝。左岸を巻けば懸垂不要。

 

 

 目当ての赤滝登場。三段構造。

 

 

 巻こうと思っていましたが、時間に余裕があったので登ることにしました。

 

 

 

 

 ムズカシイ!前の日から朝まで降っていた雨で、土壁はどろっどろとなり、カムナッツ持ち込んでいましたが、信用できる支点なんて作れない。一番下の滝を超えて、二段目の滝の左壁を攻めましたが、30m程度はまともな支点等作れず、泥にまみれながら登れそうな4級程度の垂壁を目指しました。やっとこさ、岩に到達すると、確かに登れるレベルの垂壁なのだけど、30mも伸ばしていて信頼できる支点なしでは怖さが勝り、ここでハーケン2枚打ってピッチをきり、フォローを脇にあげてから、クライミングして攻略にいたりました。

 本気登攀で、自分のハーケン2枚を使って支点をきったのは初めてのこと。練習は何度もやっていたので、さほどの怖さはありませんでしたが、自分の打ったハーケンでしか確保されていない支点にフォローを呼び込んでしまい、そこは反省点。

 赤滝の登攀けっこう難しいです。晴天が続き、泥壁が乾いている等好条件の際にチャレンジすることをお薦めします。

 岩はボロボロ、岩の上の薄い土(泥)はすべるし剥がれるし、おまけに基本逆層、見えている細い木も根っこがしっかりしていないので掴めばすぐ抜けます。下からオブザベで受ける印象より3~4割ムズカシイと考えて取り付いてください。

 

 

 兎にも角にも赤滝登攀に成功しました。久々に骨の折れる滝の格闘、大満足です!

 

 

 赤滝の落ち口まで行き、全員で記念撮影して下山としました。 

 

 

 あとは動画でお楽しみください。(おわり)