栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー「あの江戸前鮨を堪能」 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

 数年前、通っていたラーメン屋さんでお知り合いになった鮨職人さんがいました。その人は凄い人で、本当に美味しいお鮨を握っていました。美味しいものも他と同様一期一会。何時までも食べられると思ってはいけません。

 わたしは、あまりに美味しいそのお鮨に魅了され、節約に節約を重ね、月1回そのお鮨を食べに職人さんのもとへ通っていました。

 だから、そのお店が閉店すると知らされた日の寂しさといったらなかったですね。それ以来栃木で満足するお鮨には出合えていませんでした。

 しかし、この度、その鮨職人池田さんが復活したのです。美家古鮨四代目「鮨の神様」加藤博章氏に師事し、五代目に徹底的に仕込まれた池田さんのあのお鮨が!!

 

 

 そのお店の名は「すし割烹 蘭亭」

 

 本店は、厳選に厳選を重ねた築地の海の幸、そして各地の山の幸を提供する「創作和食 みつわ」と池田さんがタッグを組んだ完全予約制のお店になります。

 

 お昼は、4,500円のちらし寿司、6,000円から10,000円の握り(おまかせ)。夜は、8,000円から15,000円の握りと、10,000円から20,000円の料理も出すコースがあります(すべて税別)。自分ではこんな高級店には食べに行けないけれど、仕事絡みならなんとか。池田さん復活記念で20,000円のコースを食べに伺わせていただきました。

 

 

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 ごちそうさまでした。嗚呼美味い。美味いね。

 

 大間のマグロ、しかも一本釣りした生マグロ、しかもそんな一本釣りの中でももっとも評価の高い○○幸の一本釣り。マグロの赤身の食感がサクサクしていると感じたことがありますか?マグロの悪い部分なんって一切ない。サクサクと歯切れがよく、これがマグロの赤身か?!とショックすら受ける清々しい味わいのする逸品です。これが本来のマグロの赤身ってことなの?!

 

 閖上の赤貝。さっぱりとしている上に、爽やかな薫りが口に広がる。赤貝で爽やかな薫りが広がるっていったい・・・。美味い。

 

 最高のクエの肝のスモーク、金目の肝のスモーク。もろ好み。美味いわー

 

 大間の生マグロの身と皮の間(珍味らしい)。初めて食べた。こりゃ美味い。

 

 天然の車海老、相変わらず美味い。

 

 キロ1万円を超えるという鯵。これまたなんたる薫り。

 

 カレイのエンガワも見事なまでに肉厚。それでいてしっかりとした味わい。エンガワ満タン頂きました!

 

 岩手県産のマツタケの焼き。溢れんばかりのジューシーさで、瑞々しいったらない。人生の最高のマツタケを圧倒的に更新されてしまいました。。悔しい。こんな旨いマツタケには二度と出合えない予感がする。はぁ寂しい。。

 

 え?

 

 なんで握りやら焼きやらの画像がないのかって?

 

 それはですね。お鮨は握られて目の前に置かれた瞬間こそが食べ頃だからです。時間が経てば経っただけ不味くなる。そこは池田さんとの真剣勝負ですよ。出たらすぐ口に入れる。最高の瞬間を逃してはいけないのです。だから写真を撮っているチャンスなんてないのだ。じつはこの日は絶対写真を撮るぞと決めていた。でも1品食べたらもう撮れない。撮らせない。流石、池田さんの仕事。御見事でございました。

 

 そうそう、夜のみウェルカムドリンクが提供されました。英国女王即位60周年の祝典で使われたイギリスを代表するスパークリングワイン「ナイティンバー・クラシック・キュヴェ」だそうです。イギリスのスパークリングワインなんて飲んだことなかったけど、それもそのはず、本店、お酒も凄い人と組んでいたのです。

 

 その凄い人というのは、アジアで二人しか合格していないあのマスターオブワインの大橋健一さん!(因みに栃木県出身です)その大橋氏がフランス偏重のワイン業界に思うところがあって、和食に本当に合うワインをセレクトして提供しているのだそうな。

 

 これは、本当に美味いものにはお酒はいらないと思っているわたしに対する挑戦状です。白と赤それぞれ頂きましたが、、、あーやっぱり美味しかった。。

 

 この日は二度と口にしないような高級食材の雨あられで、大満足だったのは間違いないし、自分の天井上げてもらったなというのは間違いなくありました。ただ、食材が素晴らしすぎて、池田さんの技を堪能する隙間がありませんでした。そこだけが残念。今度は、身の丈にあった食材を池田さんに握ってもらおうと思う。妻を連れて。

 

 

 なにはともれ、宇都宮に池田さんの握りが戻ってきました。これからどういう展開をしていくのか、わたしの中に鮨欲求の灯がともりました。ワクワクです。(おわり)