栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー命名する。 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

 

 妻が61時間も長女をお腹に納めていたのは、間違いなく長女を自分と同じ誕生日にするためだったに違いありません。お腹に月延石でも当てていたのではないかと、勘ぐらずにはいられない偶然です。予定日を告知された時より、この子は自分の誕生日に産まれてくる気がすると言って憚らなかった妻、恐るべき神通力、流石です。

 まあでもわたしもそんな気はしていたのです。同じであったら楽しいことこの上ない。1日違いとか2日違いだと近いけど盛り上がりにかけるというか、あれじゃないですか。兎にも角にも、妻は驚異のねばり込みを見せ、自分の誕生日に長女を産むことに成功したのです。

 わたしが急いでその日のうち、妻のみならず長女のぶんまで誕生日をお祝いしたのは言うまでもない。これぞ正真正銘のお誕生日おめでとう。

 

 

 さて、誕生早々妻のみならず娘の名前までケーキに入れてもらっているのですから、当然名前は産まれる前に決まっておりました。命名「優朝(ゆうさ)」です。

 人として生きているかぎり、望もうと望まざると関係なく、朝を実感し続けなければなりません。そんな毎日やってくる朝にだって、いろいろな形容詞を用いて表現するのが人というもの。そういう日常に転がっている当たり前の名詞にだって、形容詞をつけて表現し、また違いを感じてくれるような娘になって欲しい、そして何時かは、今日ほど優しい朝を迎えたことがないと感じられるような人生を送って欲しい、そんな想いを込めて名付けてみました。命名は、娘の人生を左右する大仕事ですが、考えたら直ぐに下りてきてしまったので、なんらの苦労はありませんでした。語感や響きも気に入っているので、なによりです。(おわり)