「クライミング予防接種2016」Vol.2 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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 416日に古賀志山にクライミングに行きました。仲間が協力してくれるとのことで、早くも「クライミング予防接種2016」の第2回と第3回の課題を行えました。付き合ってくれてどうもありがとう!

 さて、第2回の予防接種は、20㎏以上歩荷してのクライミングの実践34級です。重い荷を背負ってクライミングしなければならないシチュエーションは想定できますよね?一度体験しておくことで違う行動ができると思います。

 この日は25㎏以上歩荷してクライミングすることができました。結果は、34級を登るだけで十分に厳しいということです。

 どちらかというと、わたしはそれ相応の荷物を背負ってクライミングをしている派なので、わりと背負っても登れるだろうという気がしていたのですが、想像とは裏腹にとても大変でした。

 腰に付けているギア込みだと30~35㎏にはなるから、のり込みの時に負荷をかけた片足スクワットしているのと同じ状態になる。つまり一登一登それ自体が筋トレ化してしまうのです。いやあ大変だった。56ピッチやったらもうヘトヘトになるに違いない。いい勉強になりました。

 第3回は、仲間もやってみたいというので一緒にクライムダウンの実践3級をやってみました。岩場は「登るは易し下りるは難し」と言いまして、登ったはいいけど、下りられなくなるというシチュエーションはよくあること。簡単に3級といっても下りるとなると体感グレードは増すと思います。クライムダウンがいかに難しいか体感しておくことは重要だと思います。

 で、結果は簡単でした。協力してくれた奇特な仲間も話していたのですが、やはり上部の支点がしっかりしていて確保されている状態、さらには慣れ親しんでいるルートとなると、容易に下りられてしまうらしい。このくらいなら滝谷のアプローチの岩場の下りのほうが、何倍も難しいです。ようは下りも確保されているかどうかという心的な面が大きいということなのでした。

 今回4級はクライムダウンしていませんが、だいたいクライムダウンの感触はつかめたので、第3回についてはこれで完了したということにします。

 この日は、朝一第1回の補習として、ソロシステムの確認の続きをあれやこれやとしていましたが、だいぶ良くはなっている気がします。ただ、まだ完全というところまでは行きつけなかったので、これはまた時間を見つけて補習したいと思います。

最後に、この企画は訓練とは名ばかりの初心者にはそれ自体がリスクを伴うものになっているので、安易な気持ちで真似しないようお願い致します。


クライミング予防接種2016(全10回)

△補習中 第1回ソロクライミングのシステム確認

◎終 了 第220kg以上歩荷してのクライミング実践34

◎終 了 第3回クライムダウンの実践34

4回トップクライマーシステムの確認(リードを最優先に考えるシステムとは)

5回夜間クライミングの実践34

6回クライミング中にハーケンを打つ/回収する

7回自分で打ったハーケンでの懸垂下降の実践

8回鋸山(足尾山地)をフリークライミングで落とす(人工物利用禁止)

9回ヨーロッパアルプススタイルの実践(朝日岳東南稜1時間以内)

10回松木渓谷黒沢アイス尾根に抜ける/下降する