15-16シーズン。5回目(白馬乗鞍岳バックカントリー) | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

 所属山岳会の4月会山行「山スキー」に参加できないので、担当に付き添って白馬乗鞍岳まで下見山行してきました。今回の会山行担当は、今年の雪のなさには本当に困ったと思います。そして結果雪を求めて、宇都宮から北アルプスまで遠征することとなりました~。

 ともあれ、わたしは入ったことのないエリアですし、なにより雪があるときしか登れない山だそうなので、テンションは高め。バックカントリーとは言っても、途中までは栂池高原スキー場のゴンドラとロープウェイを使えるので、登りは本当に少しだけの、かなりお手軽なバックカントリーエリアだそうです。わたしが経験したBCエリアの中ではもっともお手軽だったと思います。

 今回は単純に仲間とワイワイ楽しんできただけなので、特別書くことないのですが、一応特記しておくなら、本エリアも神楽峰同様バックカントリー用チケットを買う時に計画書の提出が求められましたので、持参するようにしましょう。

 あと、やはり今年は北アルプスも雪がないみたい。ロープウェイの中で係の人が注意と説明をしてくれたのだけど、例えば、数年前のG.W.に仲間が同山域から入ったバックカントリールートには、今年は既に雪がなく、入山できないとの説明をされていました。G.W.にメインで入るようなルートに43日の時点で雪がないのだから、雪不足は本当に深刻だ。

 今年は、わたしも大源太でリッジ崩壊の憂き目にあったけれど、その後もアンテナ張っていると、雪崩だ、滑落だというようなニュースがやたらと各地から入ってくるし、おまけに例年なら雪崩れないようなところも雪崩れているから、ここ10年前後、誰も経験したことのない残雪期を迎えていると考えたほうがいいという結論にわたしは達しています。

 つまり山岳ガイドは商売だから今年は危険だから山に来るなとは言わないだろうけれど、例年なら安全な幕営地に雪崩が襲う(雷鳥沢や劔沢、槍沢ロッヂの上とか)、G.W.がハイシーズンなアルパインやBCルートが崩れる、というような何か良からぬことが起こるのではないかという危惧をわたしはしています。

 とまあ無駄に脅してもしようがないですね。今年の残雪期はみんなで注意して楽しく遊びましょう。あとは写真でお楽しみください。




 ゴンドラとロープウェイを乗り継いで、栂池自然公園から登山開始。既に山頂手前の肩が見えています。近いね!(9:00




 登りはスタートに出てくる急斜面以外、きついところはほぼなし。(9:10






 天気予報は曇りだったけれど、青空ものぞく。(10:00





 山頂を目指して、手前の美味しそうな斜面を登れば、






 山頂です。はやっ!(11:10






 あとは楽しく滑るだけ。なかなか良い斜面でしたよ~






 BCエリアを抜けるとそのまま栂池高原スキー場につなげることができます。ただスキー場内には下のほうにほぼ雪がなく、駐車場まで滑って帰ってくるにはこの日がギリギリという感じでした。(12:50

 時間かけて登っても滑るのは一瞬と形容されるBCですが、本ルートは登るのはちょっとで滑りはかなり長く楽しめます。ルートに旗も立っていますし、初級者にはオススメです。興味のある方は是非どうぞ。(おわり)