穂高岳CC報告@初日 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

遅くなりましたが、シルバーウィークに挑んできた「穂高岳CC」の話しを書こうと思います。穂高岳CCとは穂高岳クライミングキャンプのこと。涸沢を拠点として、穂高岳周辺を登り尽くす4泊5日です。(どーん!)


9月19日は上高地からアプローチ、20日に滝谷ドーム中央稜登攀、21日に滝谷第四尾根登攀、22日に前穂北尾根登攀、23日に下山という計画。


ただし日程が長いので、体力メンタル双方が充実していれば、22日に全装で前穂北尾根ー明神岳主稜5峰南西尾根を下山や、逆に想定より早くひよってしまえば、どこかのルートを北穂東稜(ゴジラの背)に変更するなど、ルート選定も天気と相談しながら濡れていないところを狙う、そんな臨機応変な計画です。


そんなこんなで始まります穂高岳CC。今年のシルバーウィークは終始天気最高でしたね。いったい登攀取高はどのくらいになったのか、興味がつきませんね?本日は簡単に上高地から拠点設営までを紹介して、次回からいよいよ岩場に入ります。お楽しみください。


1.初日:上高地→涸沢

シルバーウィークは駐車場争奪戦になると踏んで、いつも以上に早く宇都宮を発ったものの、沢渡に着いてみれば駐車場はガラガラ。前夜発とはいえ早く来すぎたようだ。翌朝でも初日の駐車場はまだまだ空いていた。




バス始発を待つことなくタクシー相乗りで上高地入りし、6時20分には上高地をあとにしました。シルバーウィーク初日の天気は稜線上にガスがかかっていました。前日は雨だったようです。




4泊5日ということで、今回の荷物は29㎏に達しました。でもそんなに重くなかったかな。理由は不明ながら歩荷力が向上している気がします。




途中の横尾で、屏風岩に人工登攀にきていた先輩パーティーと遭遇。やはり前日雨で、この日も岩が濡れているということで撤退判断としたそうだ。これからの連日好天予報を前にして、帰路につく先輩方はとにかく羨ましがっておられました。今回のシルバーウィークは本当に山屋にとっては最高の天気。ワクワク感はんぱなし。先輩方、申し訳ありません!




最後の一登りをして正午には涸沢に到着。拠点を設営して早めの晩飯。涸沢のテント場は、初日夕刻になってもまだまだテントは7部咲きといった程度。今年のシルバーウィークは皆さんスロースタートなのでしょうか。


兎にも角にも、翌日は滝谷ドーム中央稜の登攀です。滝谷登るなら北穂のテント場を拠点とする案もあるでしょうが、我々はいろいろ臨機応変に動けるように涸沢ベースとしました。そもそも北穂のテント場は水を得るのが面倒臭いし、滝谷の登攀エリアに近すぎて、登攀前に体を温めることができないなど、個人的には好きではありません(昨年の夏合宿で滝谷登攀に来た際には北穂のテント場を拠点としました)。今回は涸沢拠点でいきます。


さあ、明日は昨年の夏合宿で雨天のため断念した滝谷登攀です。岩の墓場といわれる滝谷は、アプローチこそが核心です。シルバーウィークだから他パーティーも多数入ってくるはず。自分が落石を起こさないこともさることながら、他所様の落石も受けないよう注意しなければいけません。


明日滝谷ドーム中央稜に1番乗りできるかは、北穂のテント場に滝谷狙いの隊がどれだけ入っているかによりますが、北穂に張ってる隊にも出遅れないよう、初日は16時就寝とし、1時起床2時出発とすることにして一番乗りを目指します。(つづく)