先土曜日は、わたしの所属している栃木県山岳連盟海外委員会の年間最大行事でもある「海外登山の集い」が開催され、無事終えることができました。来場された皆さん、本当にありがとうございました。
今年の海外登山の集いの目玉は、ピオレドールを受賞している佐藤祐介氏の講演でした。氏にはゴールデンピラーに始り、称名滝登攀から厳冬期黒部横断まで、国内外問わず多岐に渡り話して頂きました。
遠征から帰ってきたばかりのヒマラヤ・タシカン峰の登山報告や海外登山に精力的に活動している谷峰会の報告も聞くことできました。昨年一緒にヒマラヤに行った方が、今回はタシカンで高山病でヘリで下山するというハプニングもあったので、そんなところの事情も聞けて安心しました。
このイベントは“海外登山”の集いですが、今回は国内の厳冬期登山についても話して頂けるとあって、例年以上のお客さんに集まって頂けたと思います。講演会後の懇親会にも多くの方が参加して頂き、皆楽しんで頂けたみたいで、本当に感謝感謝です。
わたしが個人的に強く印象に残ったことは、やはり佐藤氏の山への情熱ですね。凄い山をやっている人は誰だって情熱は持っているんだろうけど、佐藤氏の場合は、それがこちらに体感として伝わってくるような熱さがありました。
休みはすべて山に入るのが当然(鍛錬のために)というラインからのスタート。凄すぎます。でも、スタートラインの設定が高いからこそ、目標も大きく持てるわけで、見習わなければならないことは沢山ありました。
しかし、氏も山のトレーニングの一環として走っているみたいだし、自分の鍛錬の方向性もあながち間違ってないと分かったし、よく縦走と登攀は違う(登攀は体重が軽いほうがいい、縦走はある程度脂肪がなくてはいけない)なんて話しを聞くけど、結局、わたしもこの先極めていきたいと思っているアルパインクライミングというものは、登攀でありながらにして、縦走の比ではない行動量を要求されるわけで(22時間行動とか)、そういう意味では、登攀と縦走は両立しないなんてことはないとよく分かりました。
ありとあらゆる言い訳をせずに、まずはトレーニングをしないことには始まりません。一に二にも鍛錬あるのみですね。これからもランもクライミングも頑張ろう!