本沢登りは、岳連行事の日光清掃登山に合わせて企画したものなので、スタートが日光ビジターセンターからになりました。
7時30分からの開会式に参加して、それから山行開始です。とは行っても目的の沢まで1時間近く歩かねばなりません。バス利用しても対して時間短縮できないので歩きます。
奧日光を散策したことないので、歩いたら歩いたで楽しい♪上画像は湯ノ湖
何度も見ている湯滝も隣についている階段を下りたことはなかったので楽しめた。
そのまま小滝周遊ルートを歩いて、はじめての小滝
そのまま人気の高い泉門池へ。日光は歩くだけでも楽しいですね♪
小田代原を通り抜けて、目的の弓張峠に到着です。上画像が林道入り口です。ここを入っていくとすぐに建物があり、そこが入渓点になります。沢登りスタート!
遡行図
緑沢は入渓して少し遡行して小さい滝を登って曲がると、すぐに核心に到着です。いきなりバーンと奧に25mの緑滝が顔を見せます!なんか登場の仕方がいいんですよね。圧倒されますよ。
直下からの眺め。人が登った記録や本によれば、左を巻くそうだが、ん~なんつーか、これ、、、登れるんだじゃねーかな?
てなわけで、登る気満々のわたしはナチュプロ完全装備であります。いざ行かん!
とは言っても無謀をやるわけではありません。下から丹念にオブザベします。あそこで支点がとれそうだ、そしてあそこ、そしてあそこ、そしてあの立ち木、、ふむふむ、みたいなね。
しかしですねえ、そうそう簡単じゃないんですよね。先に書いてしまいますが、この沢でカムが入るところはないと断言しよう。カムが決まりそうに見えるところばかりなんですが、入れて引っ張ると、岩が広がってしまいカムが抜けます。そんなところばっかり。
なので、1支点取ったはいいけど、頼りにしていた2支点目が取れず、その他取れそうなところもなく、早くも立ち往生。支点も取らずに登るわけにはいかない。落ちたら1ミスでどうなるか分からないのがクライミングの世界だ。
そんなこんなで、登り出す前に考えていたルートからは外れていくわけですね。結局登りたいルートが登れるルートであるというわけじゃないというのがクライミングです。
わけで、支点が取れるところへ、支点の取れるところへと登っていって、立ち木に辿りつき、その上でピッチをきる。
で、セカンドをあげて協議。うーむ、ここから滝に向かってトラバースさえできれば、登れそうなのだがなあ、しかし、この滝を登ったという記録がない以上、登れないのかもしれないなあ。支点取れそうにみえるあそこも取れないのかもしれないしな~ぶつぶつ...
結局、緑滝をそのまま登るのは諦め、滝の右側の壁を直上してそこから沢へ懸垂下降することになりました。ここはなんか登れそうな気がするので、トップロープでもはって、一度しっかりとオブザベしてみたいなあ。どっかにルートが見つけられる気がする。
緑滝を抜けるとすぐに20mナメ。そこを遡行していくと
2段40mに到着。
斜度がゆるいので、確保なしで登れそうです。慎重に慎重に登りました。確保なしで確かに登れます。登りました。
でもちょっとしたワンミスが起きそうなギリギリの滝な気がします。わたしはセカンドもノー確保で登らせてしまいましたが、これはミスで、今思えばここはセカンドは確保してあげるべきだったと反省しております。落ちると2段40m+20mナメ+25mの緑滝のすべてを転がり落ちる場所です。怖いところです。
兎にも角にも、遊べる沢でした。この先も長いんですが、じつは7月頭だと雪渓歩きになってしまっていて、ここで沢遡行は終了です。雪の状態を確かめながらの歩行で神経使わされました。これはこれで勉強になった。
そして狙った通りの稜線へ到着。天狗平にでて湯元へ下山です。沢にはゴミがちゃんと2個落ちていたので、それを拾って帰り、清掃登山の責務もちゃんと果たしましたよ。
この沢は最初の緑滝もまいてしまえば、登攀力があるチームならザイル必要ない可能性もあるルートです。ザイルを出すのか出さないのか、その見極めが大事なルートかなと思います。(おわり)