近況411.④奧久慈トレイルレース50K | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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(③のつづき)


はじめてのウルトラトレイルレース(約56㎞)、わたしは第三関門(約46㎞)の制限時間10時間30分に間に合わず、タイムアウトとなりました。


26㎞を7時間ちょっと、46㎞を12時間で走りましたが、基本的にはたいして疲れず、レース後も歩けたし、翌日もジョギングできる状態でした。体力も足腰も耐ええたのに、なにがいけなかったのか。それはやはり今わたしがマラソンでも直面している問題、スピードの欠如に他なりません。


わたしのような素人はとかく距離でレベルを測ります。トレランを真剣に取り組んでいなければ当然です。しかし、マラソンとトレランは別物で、距離と難易度は関係ありません。


例えば、昨年わたしが仲間をトレランデビューさせた八重山トレイルは、約36㎞のコースを制限時間7時間以内に走らなければならない大会でした(今年度は制限時間7時間30分)。トレランデビューの仲間は、なんとか制限時間5分前にゴールして完走証を手にしました。


今年、奥久慈を一緒に出場した仲間は、結果的に第二関門(約26㎞)の7時間30分制限を抜けられませんでした。


八重山 約36㎞ 7時間以内

奥久慈第二関門 約26㎞ 7時間30分以内


どちらが簡単かは一目瞭然です。簡潔に述べてしまえば、八重山36㎞を完走できたからといって、奥久慈の第二を抜けられるレベルにあるとは到底言えないでしょう。奥久慈のほうが累計標高差がはるかにあり、厳しい26㎞だからです。


それでもわたしは思うのです。奥久慈の登り下りははっきり言って辛くなかったと。道志村の登りや上野原の下りのほうが遙かに辛かった。わたしは奥久慈で追い込まれやしなかったのです。それは追い込むまで駆けなかったからに他ならないわけですが、それ以前に、わたしの平均ペースが起因しているように思います。


登りは早歩き、下りは駆け下り、フラットは走る


これがわたしのトレランです。どんな難易度の大会にしても「登りは早歩き、下りは駆け下り」の部分は同じです。問題は「フラットを走る」です。フラットをどのくらいのスピードで走るかを、もはや意識しないわけにはいかないのです。トレランで苦しくなるほど、言い換えればあ、ハーフマラソンのようなペースでわたしは走ったことがない。サブ4ペース程度でいつも走っています。


しかし、これではもうダメなのかもしれない。そこを抜けでないと奥久慈を完走することは無理だと思います。


つまりわたしに求められているのは、フルマラソンでサブ3.5を成し遂げるスピードです。42㎞をサブ3.5ペースで走れるということは、結果、無意識で普通であると思えるペースも速くなるということでしょう。わたしに求められるのはココだと思います。


奥久慈リベンジには③に書いたようなパート分けした試走も重要ですが、それ以前に、わたしの長年の命題でもあるサブ3.5、結局ここに全てが行き着いている気がします。趣味でしかないランで、辛いトレーニングから逃げるのは止めなければならない。今秋のサブ3.5に本気で取り組まないといけない。そんなことを思う今日この頃なのでした。




と、本気にランと向き合うよい機会となったウルトラトレイル初挑戦。今年はもう1本美ヶ原トレイルレース80㎞に出場して、終わりにしたいと思います。大会に出場して得られるものもおおいですが、いま求められているのは大会出場ではなく、効果的な練習なんだと思うので、美ヶ原が終わったら、取り敢えず、大会は封印して、秋に備えたいと思います。


兎にも角にも美ヶ原80㎞に全力投球だ。ココでもなんらかしらは持ち帰ってみせる!(おわり)