山行報告【白馬岳主稜(春合宿・雪稜入門)】2日目登頂まで | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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3. 山行記録(2日目・登頂まで)




3:14)雪山でこれほど快適に寝られたことはないと思えるほどの快適な睡眠を得、まさかの寝坊。しかし、予定よりも準備がはかどり15分押しただけの315分に出発することができました。


G.W.後半とあって、トレースはばっちり。深夜なので雪は硬くアイゼンがよく効く。最良のコンディションで八峰の急斜面を登る。




3:54)八峰への斜面は、やはりそこらじゅうで切れており、クレバスが顔を覗かせていた。場所によっては、画像のように3mもの雪の層が大きく下に切れ落ちている箇所まであった。その雪の変動をみると、深夜という雪のしまった時間帯にここを登る選択が正しかったと再認識。




4:04)まだ真っ暗だが、白馬尻のテントには灯りがつき始める。それでもわたしたちが本日の1番隊であるのは間違いない。1番隊、なんて気持ちがいい響きだろう~




4:38)空が明らみ出したので、八峰で日の出を待つことにしました。






5:03)お天道様に手をあわせて、本格的に雪稜への取り付きです。七峰はリサーチ通り茸にすらなっておらず、完全に土が出来ってました。ガレを落石に気をつけながら登ります。


途中幕営している方々に昨夜の風の具合を確かめ確かめ歩いたのですが、やはり時折テントを押しつぶしそうになる突風が吹いたとか。真横の風は、皆さん掘って幕営しているので、それほど問題ないわけですが、風のあたる屋根がつぶれそうになるんだとか。




5:23)六峰の急斜面。雪が悪いときにはロープを出すところです。




5:25)六峰に立つ仲間2名。






5:32)長いナイフリッジをゆきます。




5:58)振り返れば、ウネウネとした白馬岳主稜の全貌が見渡せます。




5:58)山頂まであと1/3といったところでしょうか。順調です。




6:05)大雪渓上では、ヘリコプターが前日遭難したご夫婦の救助活動を行っていました。旦那様は滑落で亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りいたします。




6:21)山頂にむけてつめていきます。わたしは振り返ってばかり。振り返ると最高の眺望が開けているのだからしょうがない!




7:00)三峰か二峰の登りも急斜面でした。一隊ロープを出していました。我々はここまではノーロープ。






7:03)白馬岳主稜の核心部の雪壁が見えてきました。楽しみです♪




7:20)核心部にむけて最後の登り。ウネウネとよく登ってきたものだ・・・




7:35)核心部にはまだ1隊しか取り付いていない。白馬尻からですが早立ちが功を奏した格好です。待たなくても行けそうなので、登り出します。リードはわたしですが、トレースばっちりついてるので、問題なしです。




8:00)核心の雪壁は、55mあるので50mでは若干足りません。そこで途中でピッチを切ります。今回は岩が出ていて残置支点が露出していましたが、勉強のためにスノーバーとアックスを使って支点を構築しました。




8:12)本ルートの醍醐味は、核心部を抜けたらそこが山頂ということでしょう。




ということで5時間で白馬岳主稜登破です!!(下山編につづく)