前橋シティマラソンはわたしにとって思い入れのある大会です。というのも、わたしが裸足で初めて大会に出場したのが昨年の前橋シティマラソンだったのです。前橋がなければ、昨年のフルマラソンを裸足で完走することや、トレイルレースを裸足で出場するようなことは起きえなかったわけです。まさに前橋さまさま。
わたしの裸足ランは膝を治すためだけのものでしたから、膝の治った今となってはもう挑戦する必要のないジャンルと化してしまったわけですが、折角裸足でフルマラソンを完走したのですから、これからも1年に1度くらいは裸足で大会に出場し完走しておきたいなと思うわけです。そこで今年も前橋シティマラソンを裸足で出場する大会として白羽の矢を立てました。というか、これから毎年前橋は裸足で出場しよう!なんて思ったわけです。
裸足で走るということは、ファンラン(楽しんで走る)ということなので、わたしはこの前橋シティマラソンに向けて、まったく準備というものをしませんでした。一週間前にアーバンアスロンに出場して走っただけで、他といったら前一ヶ月は1㎞も走っていないありさまでした。でも裸足で回ってくるだけだからそれでもなんとかなるのです。特に距離もハーフ(約21㎞)ですからね。
てなわけで、練習なしで大会当週末を迎え、前日には四阿山を登るという余裕まで見せて挑んだ前橋シティマラソン。なんと、大会当日は雪なのでした。どーん!!!
話しはここから始まる。寒波が来て大会当日まさかの積雪。大会コース上には雪はなかったものの、大寒波の到来で気温は低く、おまけに雨と前日の雪の溶けた感じでもうコンディションは最悪。なにより寒いのが一番厳しい。わたしはファンランのつもりで来てたから、防寒対策なんてまったくしてなかったので、なにがファンランだこの野郎!という具合です。
まあそれでもね、わたしは大会に出るからには、なにか前進を求めたい人なので、ここは何がなんでも裸足で走らねばならないとの思いから、裸足になって大会会場へ向かってはみたんですよ?でもね、2分もしないで車に引き返してきてしまいました。だってアスファルトが滅茶苦茶冷たいんですもの!!
いくらなんでも、これは無理だ、裸足で走るなんてとてもできない。それならこの大会の目的はどうする?記録狙いで走ってみるしかないのか?一ヶ月近く練習してない身の上でそれは無理だ。よし、それなら半分の10㎞まで㎞5分未満で走ってみることにしよう。そこまでは耐えて、あとは惰性で我慢できるところまでスピードを維持する。これでいってみよう!
よーい、どん!
1㎞まで 4分55秒27
2㎞まで 4分39秒34
3㎞まで 4分37秒71
5㎞まで 9分51秒99
6㎞まで 4分40秒84
7㎞まで 4分34秒40
8㎞まで 4分30秒02
9㎞まで 4分36秒12
11㎞まで 10分00秒22
12㎞まで 5分09秒69
13㎞まで 5分00秒57
14㎞まで 5分08秒88
15㎞まで 5分25秒10
16㎞まで 5分14秒76
17㎞まで 4分34秒49
18㎞まで 4分36秒37
19㎞まで 4分30秒18
20㎞まで 4分23秒07
21㎞まで 4分10秒52
ゴールまで 25秒82
TOTAL 1時間41分!!!!!
この最悪のコンディションのなか、まさかのハーフ自己新記録を樹立するのだった。10㎞までは予定通り㎞4分40秒前後で走り、そこからバテ始めたが15㎞までなんとか5分を少しきる程度のタイムで我慢。残り5㎞に入ってからスパートをかけたら4分40分をきるラップを刻むことができ、残り3㎞は4分30秒未満のペースで走るもう一段階上のスパートを繰り出すことに成功。最後の1㎞は4分10秒台という俊足が繰り出されるのだった。
うーむ、一ヶ月以上走ってなかったの上に、極寒の雨のなかで自己新とか、しかも前日に登山しているというのにこれはいったい?答えはタイムの推移が教えてくれます。残り5㎞からのスパート、残り3㎞からのもう一段階上のスパート、後半になるに従ってスピードが増していっているこの感じ。これがまさに練習のビルドアップ走そのものだったのです。まさに練習の成果がここに具現化されてしまったわけですね。
わたしの練習方法は間違ってなかった。春のスピードトレーニングを改良して、夏からまた始めれば、秋の富士山マラソンでのサブ3.5も見えてくるというものではないだろうか?スタミナだけは無尽蔵にある。おれに足りないのは速力のみだ。そこにとうとう光明を見いだせた今となっては、サブ3.5いつ狙うの?いまでしょ!!
早急に「サブ3.5本気(マジ)で狙わせて頂きます!」プロジェクトを発足させなければなるまい。またあのビルドアップ走とインターバル走の辛い日々が待っているのかと思うと嫌になるが、結果がついてきている以上やるしかない。やっぱマラソンは嘘つかないわ。頑張っただけ結果が出る。楽しいね。(おわり)