K塾 第1回古河はなももマラソン結果報告(記録編) | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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お久しぶりのK塾です。父の告別式の翌日に開催された第1回古河はなももマラソン、一応走ってきたので結果報告をしておきます。父の死を受けてまったく直前の練習と準備をできずに参加したフルマラソンは、気持ちの面ではなく、マラソンの科学として得るものがとても多かったように思います。皆さまの後学のためにも参考にしてもらえれば幸いです。


因みに、わたしは大会に、①11日間一切走らず、②直前の数日間、エネルギー(炭水化物など)をほとんど摂取できず、③当日走っている最中に摂取するようのエネルギー(アミノ酸、パワーゼリー)を持参せず、出場してきました。


流石のわたしも走る気力が沸かなかったのですが、それでもアクションを起こせばなにかが生まれるとの思いから走ってみました。しかし上記①~③のような状況ですから、本当に前日まで走る気ゼロでした。告別式を終えて前日夜に決意した次第です。


さて、走るからにはなにか狙いを立てねばならない。そこで準備不足で走るとどうなるのかの検証に、本大会をあてることにした。サブ3.5を目指しているランナーとして、準備不足でも㎞5分ペースでスタートから走ってみて、どのようにバテるのか、それを見てみようというのだ。


今回のわたし(被験者)の情報。

大会週である水木金はろくに食事をとらず、土曜はお通夜で朝食なし、昼は普通の量、夜はお通夜の膳を少々(炭水化物はほとんどなし)、日曜も1日通して炭水化物は小茶碗1杯に毛がはえた程度という状態であった。


さらに、走っている最中に摂取するアミノ酸やパワーゼリーのような行動食を持参できず、大会会場近くのコンビニで買ったチョコレートバーを2本持参したのみでした。


このようなエネルギーを蓄えずに、ラン中も適切な補給できない状況ではどうなるのか、それはいとも簡単に判明しました。よく35㎞の壁と言いますが、それが25㎞を待たずに来てしまうのです。㎞6分ペースというジョギングペースですら維持できなくなる、筋肉の疲れとは関係ないガス欠状態。これが25㎞手前で来てしまった。


わたしはもはや細かい筋肉で走っておらず、お尻の大きな筋肉だけでランニングしているのですが、その大きなお尻の筋肉が動かなくなるという感覚を始めて味わいました。お尻の筋肉はわたしのランの大動脈ですから、これはもう致命傷。結果、タイムは散々たるものとなり、


●スタートから5㎞まで

区間2454秒(㎞458秒ペース)

トータル2454


5㎞から10㎞まで

区間2533秒(㎞56秒ペース)

トータル5027


10㎞から15㎞まで

区間2430秒(㎞454秒ペース)

トータル1時間14


15㎞から20㎞まで

区間2547秒(㎞59秒ペース)

トータル1時間40

但し、トイレ休憩1


◎ハーフ通過タイム

1時間46


ここまではペースに若干の誤差はあるものの、㎞5分ペース前後を維持しており、まったく順調そのもの。このハーフの通過タイムは、過去にわたしがフルマラソンに参加したどの大会よりも速い。


今年サブフォーを達成した際の勝田のハーフ通過タイムは1時間54分だし、昨年サブフォーを達成した際の勝田のハーフ通過タイムも1時間57分、フル自己新を出した際のハーフ通過タイムも1時間52分である。つまりわたしにとって1時間46分は破格の通過タイムなのだ!!


がしかし、順調だったのはそこまで、ここからお尻の筋肉が完全に動かなくなる。


20㎞から25㎞まで

区間2832秒(㎞542秒ペース)

トータル2時間9


この区間の中間地点からがくっと筋肉が動かなくなり、


25㎞から30㎞まで

区間3401秒(㎞648秒ペース)

トータル2時間43


ここらへんになるともう㎞6分のジョギングペースすら維持できない。30㎞地点で2時間43分なら、まだゴールまでジョギングペースを維持できればサブフォーに間に合う。そこでわたしは踏ん張ろうと思った。しかし!


30㎞から35㎞まで

区間3913秒(㎞750秒ペース)

トータル3時間22


歩いてないのにこのタイム!もう足が動かないのである。


35㎞から40㎞まで

区間4129秒(㎞817秒ペース)

トータル4時間4


とうとう㎞8分ペースにまで落ちる。足が棒のようだ。因みに、本大会は素晴らしかったが、エイドに関しては充実しているとは言い難い。わたしがラン中に沿道から得て口にしたものは、バナナ0.5本、オレンジ1切れ、チョコレート2個、である。そこに自分で持参したチョコレートバー2本を食べただけでした。これで走れというほうが土台無理な話なのです。マラソンは食べるスポーツですから、必要なカロリーを適切な時期に蓄え、適切な時期に補給しなければならなないのです。


よくエリートランナーも給水ミスでレースを棒に振ったりしてますよね。あれも理屈は同じです。緻密に計算して走っていれば尚更、とらなければならない水分や栄養は必ずとらなければ失速します。


今回のわたしの場合、エネルギーも蓄えず、補給もせずですから、35㎞の壁が25㎞前に来ても致し方なし。やはり食べなければ体は動かない。それを今回は実感できましたね。


40㎞からゴールまで

区間1318秒(㎞63秒ペース)


最後に、ホットコーヒーを提供してくれている私設給水が出ていたので、そこでホットコーヒーを飲み、カフェインの力を借りて、ジョギングペースを取り戻してフィニッシュすることができました。やはりなにを摂取するかで体の動きは変わりますな。


42.195㎞ゴールタイム

4時間17分(㎞65秒ペース)


というわけで、久々に大幅に4時間を超えるタイムで走ってきましたが、やはり練習だけが全てではなく、適切な直前の調整が必要不可欠なのだと再認識できたので良かったと思います。いまにして思えば、アミノ酸やパワーゼリーのようなマラソン中に摂取する栄養素だけでも準備できれば、本大会もサブフォーくらいならできたかもしれないのにと考えるわけだけど、そんな状態ではなかったものな、レース当日も行きたくないなあと本当に思っていたからね、ゴールできただけで満足しなければならないだろう。


明日、記録とは関係ない話しを少しばかりまとめて、古河はなももマラソンの報告は終わろうと思います。もう少しお付き合いください。(つづく)