山行報告【甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根(積雪期・幕営)】1日目 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

1.行動予定

初日(12/1

2:00 大谷駐車場出発

7:00 竹宇神社着

8:00 登山開始

17:00七丈小屋到着


2.山行記録

12月始めの週末を利用して、甲斐駒ヶ岳を黒戸尾根から登ってきました。先輩の山行計画に多数の参加希望者が集い、総勢6名のパーティーで挑みます。これから冬に入っていくので会のメンバーのモチベーションも高いです。来週に会の雪訓があるのですが、これは所謂一つの雪訓の雪訓といった具合でしょうか。わたしも山岳会に入って1年が経過し、まだまだ新人レベルなのに後輩が多数いるという嫌な状況に立たされてきたので、恥ずかしい思いをしないよう技術習得に努めたいと思います。



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てなわけで竹宇神社駐車場から登山スタート。甲斐駒の黒戸尾根は日本三大急登の1つに数えられていますが、その中でもエース的な存在の急登で、その標高差たるや2300m!!それを往復17㎞かけて登り下りするわけです。黒戸尾根にいくというと「馬鹿じゃないの?!」と言われるのも納得の標高差ですが、いまでこそ好き者しか登りませんが、甲斐駒ヶ岳の表登山道はなにを隠そうこの黒戸尾根なのです。是非一度チャレンジしたかった。ワクワク致しますな。


因みに、わたしは甲斐駒を南ア全山縦走で登っていますが、その時は暴風雨が到来していてですね、景色もなにもあったもんじゃなく、



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こんな感じでしたので、今回は甲斐駒からの景色を堪能してやるぞというリベンジの気持ちもありました。



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今回は単独ではないので、6名で共同装備を分担して背負い登っていきます。テントは2張り持っていきます。わたしの装備はこんな感じ。冬季装備なのでザックが60Lしかないのでパンパンでしたが、最近重いのばっかり担いでいたので、さして重くは感じませんでした。



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最初は落ち葉の絨毯の中を進んでいきます。いうほど急じゃないけど、それなりの傾斜がやはりついていて、黙々と標高を上がらせられる感じでしょうか。



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ある程度登るとすぐに雪がついてきます。そしてこの日はこの冬最大の寒波というのがお目見えになっていて、兎に角寒い! みな直ぐに防寒着&手袋2重3重を装着します。



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ここは名物の刃渡り。たいして危険な箇所ではありませんが、雪がついていると慎重にならざるを得ません。



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そして急な梯子場や鎖場が連続して出てくるのが黒戸尾根の特徴です。標高を一気に稼げるので嬉しいですが、雪がついていて手袋3重の状態ではここも慎重にならざるを得ません。



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登れば登るほど積雪は増し、それに輪を掛けて刃渡り以降は路面が凍っているためアイゼン必須の状態になります。黒戸山はトラバースし、1回少し下ってから5合目に到着。で、そこからまた登り返します。初日の目的地は7合目の七丈小屋のテン場。あともう少し~



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踏み外せば命のない最大の難所を登り切った先に小屋はありました。ばんざ~い♪



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日も落ちかけていたので、急いでテントを張れるように雪を踏み固めます。写真はカメラなんて構えている場合じゃないと、雪をわたしにかける先輩の図(笑)



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そして楽しみの夕食。この日もお腹いっぱいになりました。うちの会の先輩がたの食担の腕前は素晴らしいの一言です。自分が食担に指名されたときのプレッシャーたるや、いまから考えるだに胃が痛い。写真は持ち込んだ牛乳で大量の杏仁豆腐を作っている図。手作りのデザートが頂けるなんて冬季ならではですね♪ 美味しかった~



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甲府の夜景も綺麗で、空にも星が沢山出ていました。明日は快晴かもしれません。ワイワイガヤガヤやった後、21時前には就寝しました。因みに、食事を終えて自分たちのテントに戻ったらテントの中が寒いのなんの。温度計で確認すると-12°でありました。暖かくなるまで火を焚いたのは言うまでもありません。(2日目につづく)