近況144.強行出場!那須塩原ハーフマラソン | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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土曜、那須塩原ハーフマラソンに出場してきました。前日の村上塾での講習で、軽くジョギングした際には膝の痛みが出なかったので、案外いけるんじゃないかと思っていたのですが甘かった。大会中、膝痛は1㎞も走らないで顔を出したのである。にきょっとね


話しを走り出す前に戻すと、わたしは現在ランナーズニーに苛まれているので、11月下旬の富士山マラソンまで、どのような対処をしていくのか迫られていました。当初はエントリーしていた前哨戦にあたる4大会すべて途中リタイアすればいいと考えていましたが、その案は最初の大会で廃案となり(理由は近況141参照のこと)、では残り3大会どうすればいいのかと頭悩ませていた。膝は深刻なので3大会欠場するという選択が正しいと思う。事実、わたしは日常的に走る類のトレーニングを一切止めている状態だ。そんな状態で大会にだけ出るというのはおこがましいことこの上ない。しかし、わたしが欠場などといった一般的な対処をするわけがない。そもそもそんな選択は退屈ではないか。


人の多くはアクシンデトに負のイメージをみるが、わたしはアクシンデトは人生のイベントだと思っている。誤解を恐れずに書けば、盗賊が村を襲わなかったら勇者がその力を示す機会は訪れないのである。アクシンデトが起きたときに、事が過ぎ去るまで待つというのは、自分の人生を主人公として生きるという道を放棄するに等しい。アクシデントが起きた際、それを乗り越える道は必ず用意されているものなのだ。前置きが長くなったが、わたしは考えに考え抜いた。那須塩原ハーフをどうすべきかと。そしてわたしはこういう結論にいたったのである。


那須塩原ハーフは裸足で走るしかない、と!(どーん!!!)


わたしの裸足ランニングは、誰から教わったわけでもない感覚的な我流だけれど、わたしはこう思うのだ。いまの膝の状態でも“裸足なら”21㎞走りきれるのではないかと。これは裸足ランニングについて考えたこともやったこともない人間にはまったく理解できない理屈だと思う。裸足で走れば衝撃は増し、結果膝への負担も増えるはずじゃないかと。確かにその通りである。あなたの走り方のまま裸足で走ったら、膝は1時間ももつまい。事実、わたしも裸足同然のペラペラのシューズでランニングを始めてしたときには、2㎞も走ったら下半身が痛くて、とても続けることができなかった。しかし、それは走り方をランシュー履いている時のままに裸足で走ったからである。


裸足で走る際には裸足で走るための走法を用いなければならない。それがどんな走法かと聞かれてもわたしは感覚で走っているので、ここで説明するのはよす(長くなるから)。取り敢えず言えることは、トゲトゲの砂利道を裸足で歩くとき、イテテイテテと腰を浮かせて歩いたりしますね。あの時の人間の体は、骨盤の位置を変えることによって足裏への荷重を減らすことに成功しています。それと同じような理屈を応用して、裸足なら膝に負担をかけずに走ることが可能なはずだ(たぶん)。


裸足でマラソン大会に出場するのは2回目。初めて裸足で出場した春の前橋シティマラソン(ハーフ)では、足の裏が血だらけのデロデロになってしまったけど、今回はわりと自信があった。あれから裸足ではまったく出歩いていなかったけど、登山やトレランをサンダルでするという数々のサンダルでの山修行の成果が、わたしの裸足力を向上させているに違いないと確信を持っていたからだ。



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というわけで、7ヶ月ぶりの裸足出場にもかかわらず余裕の笑顔。「裸足で逝ってまいりまーす」みたいな(笑)。とはいっても、この時は半信半疑だったので、医療キットとスニーカーをリュックに詰めての持ち込み出場となりました。因みに、前日に講習を受けた村上塾の塾長さまにはこのことは伏せて起きました。だって、プロの専門家に「明日ハーフマラソンを裸足で出場してきます。理由ですか?靴を履いていると膝が痛くて2㎞も走れないからです!」なんて言ってみなさいよ。変人扱い間違いなしですよ。場合によっては真剣に止められるに違いない。


さてそんなこんな出場し、結果は無事完走♪ パラッパッパッパ~


裸足でスタートしたわたしは、ものの見事に1㎞も走らずに深刻な膝痛を発症させた。しかし、わたしの上に書いてきた理屈は、感覚的にそう思うというだけで、試したことがなかったのだから、ここからが裸足ランニングの本領発揮であろう。裸足なら膝に負担をかけずに走れる方法があるはずだと、その後、レース中に試行錯誤し、結果編み出したのが“足抜き走法(たま命名)”。その足抜き走法で膝痛に苛まれることなく21㎞を走りきってみせた。


タイムは2時間15分と前回の裸足マラソンのときより、30分近く遅い結果となってしまったが、それはコースの差だから気にしない。基本的に那須塩原ハーフは裸足ランニングに向きませんでした。向こう正面からゴールに戻ってくる10㎞前後あたりからの15㎞くらいまでは、わたしが通称“やすり”と呼んでいる着地時に足を動かすと肉をもっていかれるであろうフリクションのきついアスファルトで、まったくスピードを出して走ることができず、また、その“やすり”地点を抜けて大通りに出たあとも、待っていたのは車道のはしに集まった細かい石や目に見えないレベルの細かいガラス片。前橋シティは車道を解放していたので、大通りの真ん中を快適に走ることができたが、車道を解放していない那須では、大通りの端の細かい障害片の上を走るはめとなり、ちくちくするものを踏んでは足をぬぐい走りなおすということを余技なくされました。大会にも裸足に向いているものと向いていないものとがあるようです。まったくそんな裸足と大会の相性なんてところまでは考えても見なかったぜ(お粗末な)。


さて、2時間15分もかけて走ればわたしにとっては疲れなんてものは微塵もなく、最後の1㎞のラストスパートは5分をきるタイムを叩き出し、30名近く抜く爽快感を噛みしめる。裸足で走ったことで膝周辺の筋肉のバランスもよくなった感があるし、足裏を確認しても切り傷ひとつ見つからない綺麗なもの!(前回の血みどろの足裏とは雲泥の差)いける、これならいける。一人確信に満ちた面持ちで大地に立つたまなのであった。


というわけで、わたしの出した結論は、膝痛は安静で治すのではなく、裸足ランニングという膝痛を発症を伴わない動の手段で、積極的にバランスの強化をしていく中治してしまえというものでした。那須塩原ハーフは取り敢えず上手くいきました。11月の富士山マラソンまでは残り3週間、できうるがぎりの理屈をこねくり回して、絶対に出場できるところまでこぎ着けてみせます。乞うご期待♪


(注意)裸足で外出されますとガラス片などで足の裏を切ったりするので大変危険です。そこに輪を掛けて走るなどといった所業は、膝や股関節や足首を故障させるリスクがかなり高い行為と言わざるを得ません。安易にわたしの真似はしないで下さい。