#18 キネマ刑事たまの新作レビューはメモ書きで起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!! | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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というわけで、映画ばっかり見ているのに映画のことをまったく書かないわたしのブログを少しくらいは映画色に染めようと始めた企画“キネマ刑事たまの手帳メモ”。これはわたしが自分のために観賞後に書き殴っておいたメモ書きをそのままブログに転載してしまえという乱暴な企画だったのだけど、メリットは結構あって、それは新しく自分でなんら書かなくても素材は山のようにあるという点。・・・だったはずなのに、いまだ転載できたのは18pまで。わたしのメモ書きは既に117pを超えているので、結局この企画もリアルタイムにはほど遠い企画となってしまった。というかコピペすることに飽きたわ。いうわけで、それを補うためにも、ザクザクと皆さんの映画館観賞に役立つようなことも書いてみようと決意し始めた企画が、“キネマ刑事たまの新作レビューはメモ書きで起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!”だ!(どーん!!)


まずディクテーター 身元不明でニューヨークから。好きな人が見ればいんじゃないのという程度。いつもよりは映画らしくは作ってあるので、見やすいという人もいればストーリーが進行しているだけの時間分パワーダウンと感じる人もいるだろう。まあ競合作品がないから一人勝ちだね。デンジャラス・ラン』は、オリジナリティのない消費されていくサスペンスの一篇。I'M FLASH !ATG作品みたいだった。現代の映画ファンに金返せと言われれば褒めてられているようなものだね。豊田さんの作品は彼が覚せい剤取締法違反で逮捕されてから始めてみたけど、こういうところに行き着いたのか。また当分彼の作品は観ないけど、これは今後が楽しみです莫逆家族 バクギャクファミーリアは、それに比べて熊切監督はなあ困ったね。この人、会話の演出が全然できないのね。というか、脚本の段階から台詞がブロックみたいなってんだよね。だからどんな上手い俳優さんでもその台詞を口にすると大根みたいに見えちゃう。おまけに今回は前半分が壮大なプロローグ。主題のついたストーリーが進行しているのは後半だけ。この構成どういうセンスしてんのよ。プロローグというか説明なんてなくても主題がちゃんと息づいていればいきなし始まったってなんとかなるのが映画でしょう。映画をもう少し信用市内とダメだね。あと主演がどうしようもいが、主役が主役である必然性がない脚本段階からの落ち度もあるから、一階に役者を悪くいうことはできない。まあ役者じゃなくて芸人だったけど。取り敢えず、今年のワースト更新。夢売るふたりは、評価されるようになって、ちょっと頭先行で映画作っちゃったね的な参考書映画。確かに巧みな構造と見せ方を駆使しているけれど、それに気付いた観客がその先に見るものが用意されていない。そういう文法が先に来る前に、もっと雑でもどかっと主題がないといかんな。上手いとは褒められるけど、歴史には残らない映画だよ。松たか子の演技は一線をこえてて見応えあり。他脇への演出も確か。鍵泥棒のメソッド、ステキな娯楽作品に仕上がってます。『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望は、内容に乏しいけど、シリーズを完結させることの難しさを考えれば十分に健闘している。このシリーズになんで小泉とか小栗がキャスティングされるねんと不満だった人(おれだけ?)には、なんだ何年も前から温めていた前振りだったのねと、なんかスカッとする。これは冗談だが、まあ完結編ということで、このシリーズを愛してこなかった人には観る必要がまったくないとだけは書いておく。ソハの地下水道は、照明の具合とたぶん組んだんであろう美術セットが素晴らしかった。カメラが制限されているのでたまに舞台的な印象を受けるも、概ね良好で、ドラマとしてそこそこの見応えはある。個人的には気持ち悪いだけの映画でした。ファインディング・ニモ3D<日本語吹替版>は、何年も前に観た2Dの時点でニモは3Dだったのだなあとしみじみ。3Dはアニメに相性がいいというけど、けしてそういうわけじゃないよな。2Dで3Dっぽいほうがものほんの3Dより数段素晴らしいもの。白雪姫と鏡の女王は、映画を山のように観ている人(物語を山のように浴びている日と)向けのおかしみがある。ジュリア・ロバーツが気になる人は観てもいいかも。イキイキとしておりました。バイオハザードⅤ リトリビューション<日本語吹替版は、これはもはや映画ではない。映画という概念をぶっ壊している。という意味で面白いんだけど、これは娯楽大作としてもダメダメだなあ。ある意味でカルト映画として紹介される域にまで来てしまったのではないか。今年のワースト第3位。


兎にも角にも、今なにを薦めるか問われたら、おいらマダガスカル3<日本語吹替版>オススメしますよ。このシリーズは2を観ていないなんて公言してきたけど、いざ調べてみたら映画館でちゃんと観ていたという、それだけ思い入れのまったくないシリーズです。当然この3も観るつもりなかったんだけど、あまりに評判いいから観てきた。これは素晴らしい♪ アニメとしての奇想天外な豊かさ、おおかみこどもとは真逆に位置しながらも節度をもったハリウッドグラフィック! 3Dを意識した画の構築も見事で、これは脚本段階から相当練られている。でもって、この脚本渡されてもこのようなビジュアルにまで仕上げるの大変だっただろうなっと思えるようなイマジネーションが刺激されるアニメーション♪ ピクサーがディズニーのシステムに飲み込まれてエスカレーター式に作品を生み出している中、他の会社は鋭意努力してきた証拠がここに!!いや、嬉しいね、これは間違いなく大画面で観る価値のあるエンターテインメントだったよ。オスカー向けじゃないから王道にはのってこないだろうけど、そこのあなたなめちゃダメだよ。年末のアニー賞なら取りまくるかも。おわり)


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