『戦火の馬』WAR HORSE
観賞動機:スピルバーグ監督作品だから。
メモ:主役を固める脇のキャスティングが隅々まで素晴らしい。馬にかなり演技させてストーリーを進行させていたけれど、脇の俳優陣が本作を子供だましの映画に落とし込まないよう土台となって機能しているそのブレンド力は、流石巨匠の手の作品であると唸らざるを得ない。さまざまなシーンの再現は凄まじく、またヤヌス・カミンスキーの撮影仕事はここ最近屈指の風景描写といえる出来。CG処理をほとんどしていない馬との仕事もかなり大胆に挑戦されていて、同じようなタイプの映画が映画史に存在してなかったことに改めて気付かされた。ストーリーの主題は押しつけがましくなく、笑いとヒューマンの中に当たり前のようにそこに漂っているかのように描写されている。良作。
*これは感想文ではありません。