第2回午前十時の映画祭『素晴らしき哉、人生!<ニュープリント>』IT'S A WONDERFUL LIFE
観賞動機:昔から観るならスクリーンでと考えていたから。
メモ:話しの進め方に一部説得力に欠ける強引さが伺えるものの、脚本力を存分に発揮することに成功している傑作。どのような視点にも答えを導き出せそうな包括的な主題がとても魅力的で、ここまで善意に満ちていながら、押しつけがましさのないところも希有なところ。ファンタジーというジャンルにありながら、リアリズムから目を背けずに厳しい現実を描写しきっているところが本作の肝であろう。甘さだけではない困難に立ち向かう活力を与えてくれる素晴らしい作品に仕上がっている。
*これは感想文ではありません。