3. ぼくは今こそ昨シーズンのマラソンについて振り返らなければならない。 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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1. http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10683841839.html

2. http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10684747275.html

早速続きから。サブフォー失敗の大きな要因は2つある。1つはペース配分と関門についての致命的なミス。2つめは水分補給についてのミス。今日は後者について書いていこうと思う。


2.水分補給についてのミス。

最初から話しがそれることになるが、関門に引っ掛かってしまうとどうなるのか書いておくと、関門にいる係員にゼッケンをむしり取られるだけで、その処置が済むとまたゴールに向けて走っていくことは可能です。だからおいらはちゃんと競技場のゴールまで走ることはできたのです。そのタイムが4時間08分13秒というわけ。このタイムは、35.4㎞関門以降流して走ってのタイムなので、本気で走ればあと3分くらいは詰まっていたと思います。なぜって、おいらは関門に引っ掛かった後、35.4㎞関門に最初に引っ掛かった人(おいらは2番目)と、昨日書いたような「係員なんで急かしてくれないんですかね~」といった不平不満を併走しながら語りあいながら走っていたから。


ましかし、関門にギリギリ引っ掛からずに通過でき、その上ゴールまで全力で走っていたと過程しても、やはりおいらはサブフォーの達成はならなかったであろうと考えています。たぶんゴールタイムは4時間3分くらいだったでしょう。何故とう思うのか。それこそがいまから書いていく、サブフォー失敗の2つめの理由、水分補給のミスに繋がるのです。


昨日書いた通り、おいらは関門通過ギリギリのペース配分で走っていました。すると20㎞地点を通過して以降、とんでもない現象に見舞われてしまった。それは各ポイントにある給水所が閉鎖されているという事実。大田原マラソンは、関門の制限時間に併せてコースを自動車に解放する処置をとっているらしく、故に関門の制限時間に達する前から給水所を閉鎖し、係員はゴミ拾いや片付けを始めてしまっているのです。つまり、大田原マラソンは、ゆとりをもって関門を通過している人らは問題なく給水を受けられるけれど、関門をギリギリで通過しているランナーたちは、後半戦、公式の給水を受けられない大会だったのです!


そういったわけで、おいらがどうなったかと言うと、20㎞地点の給水を最後に、まったく給水を受けずにフルマラソン走りきってしまったのでした。な馬鹿な?と思われることでしょう。 でもしようがない、だって、事実なんですもん。給水所のないフルマラソン大会があるなんて。ここでもう一度おいらのタイム表を見てみましょう。


5㎞地点 2819

10㎞地点 26585517

15㎞地点 27271時間2244

~~15.4㎞地点 関門1時間30分~~

20㎞地点 28241時間5109

25㎞地点 27242時間1834

30㎞地点 28102時間4644

35㎞地点 31163時間1801

~~35.4㎞地点 関門3時間20分~~

40㎞地点 34203時間5222

42㎞地点 15504時間08分)


20㎞地点以降まったく給水せずに走っていたおいら。30㎞から35㎞でタイムが落ちているけれど、これはけして足腰が痛いとかスタミナ切れとか普段の大会でありがちな理由からではなかった。単に大会当日の快晴の中走っていたおいらが、ただただ水分不足で喉がカラカラになってしまい、減速を余儀なくされてしまっただけのこと。せめて現金を持っていたら違ったのだが、この日サブフォーを真剣に成し遂げようと思っていたことが災いして、おいらは現金を所持していなかったのである(いままで大会中使った試しがなかったので、この日だけ軽量化をはかり現金を所持しなかった)。


ランナーたちは公式の給水所があると信用してスタート地点に立っている。それにも関わらず、まだ制限時間内だというのに、給水所が撤収されていた時の絶望感といったら、皆さん想像できますか? ランナーが走っているのに、給水所の片づけを始めている係員たち。あの光景を見たとき、こんな馬鹿な大会があっていいのかと、おいらは心底自分の目を疑いましたよ。フルマラソンの後半22㎞を給水なしで走れという運営方針には、本当に驚くほかない。


がしかし、がしかしである。それでもやはり問題はおいらにあったと言うしかない。今回の問題は、おいらが真剣にサブフォーに向けて取り組んでいなければ発生してなかったことだから。つまりは回避可能性はあったのである。普段のフルマラソン大会なら、カメラだ現金だチョコレートだと何だかんだ携帯して走るのに、今回はできるだけ軽量化するぞと、ほぼ何も持たずのランであった(真剣さが仇)。そしてさらには、真剣に取り組んでいるせいもあり、今回はコースの試走までやってしまった。百聞は一見にしかずとばかりに、自分の目で自分の足で事前にコースを確かる、ちょー真面目なおいら。がしかし、それが災いのもと。


普段だったらコースの試走なんてやらないおいら。だからこそ大会の情報を念入りにネットで調達したりする。なのに今回は、試走しという大義名分のもとにこの情報収集を怠ってしまったのだ。つまり「一見したから百聞入らね」をやってしまったのだ。がしかし、大きな間違いである。百聞に一見に勝るかもしれないが、百聞怠っていいというわけじゃない。おいらは大田原マラソン大会主催者に20㎞以降無給水で走らされたことを受けて、早速こんなことがあっていいはずがないと、ネットでリサーチをしてみた。するとどうだ、いとも容易くおいらが味わったのと同様の報告がネットで既になされていたのである。それがアドレス先ブログ(http://running.hama1.jp/e74242.html )に書かれている下記文章である。


【大田原マラソンはとてもいいレースだと思うんだけど、給水ポイントが少ないのが残念。実際に脱水で倒れてる人もたくさんいたし、4時間近くでゴールした方の話を聞くと、ただでさえ給水ポイント少ないのに、水がなくなってテーブルごと撤収されて、残り15km水分なしで走ったんだって。ありえな~い!!っていうか危ないよね。すでに知っている人は小銭を持って走っていたそうで、自分で自動販売機で水を買って給水してたそうです。大田原マラソン事務局の方~、お願いですから給水だけはもう少し改善して下さい。本当に危険です!!】


このブログ先文章は2008年度についてのものであるから、おいらが走った年度だけが例外的に酷かったのではなく、毎年給水所を撤収してしまう大会であることが理解できる。つまり事前にこのブログを読んでいれば、給水所撤収時の対処方法も練った上でスタート地点に立てていたのである。つまりはおいらの真剣さが現場重視の偏重をうみ、ネットでの情報収集を怠ったのが、22㎞無給水走をするはめとなった直接的原因だと思う。反省しなければならない。


兎にも角にも、おいらが言いたいのは、この20㎞地点からの無給水状態では、35.4㎞関門を通過していたと過程しても、サブフォー達成は成らなかったであろうということだ。それはもう喉カラカラであったからして間違いない。でもおいらは断固として言っておきたい。おいらの記録4時間8分は、22㎞無休水でのものであったということを。そして関門に引っ掛かった後の後半7㎞は流してゴールしたから、どこも負傷せず疲れもないゴールだったということを。つまり事情違えばサブフォーは達成できたと思うのだ。にもかかわらずおいらは結果を出せなかった。それは、サブフォーというものが、そういった身体的精神的側面だけで成し遂げるものではないという認識がおいらに欠けていたせいに他ならない。


本番にアクシデントは付き物である。それを想定していないからギリギリのペース配分表なんかを作るし、手ぶらで走ってしまうのである。もし幾ばくかの現金を所持していれば、水分も補給できたし、そうであるなら給水できない精神的ダメージも緩和できたに違いない。1つ狂えばそれが連鎖して大事になる。まるでルイマルの傑作サスペンス映画のようではないか。


次回に向けておいらがおいらに言葉を贈るなら、それは“準備万端”という4文字ということになる。おいらの場合、準備自体も間にあったという程度のレベルで済ませてしまうことが多い。準備がギリギリだから、なにか1つ狂っただけで失敗するのである。次回は2つ3つ狂ったところで、結果がついてくるような準備万端の状態で挑みたいと思う。「大田原 サブフォー失敗 無念ナリ」 たま こころの俳句(つづく)