⑦ 完全実録・ジャパンカップ観戦記。~代償~ | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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兎にも角にも、スタートゲートが開かれる。がーん、まさかのコンディット出遅れ。後ろから2番手。ああ、馬券がぁあぁっあ。おいらの三連単マルチがあ。得てして、やはりムーア騎手の日本での実績のなさを最優先に捉えて、コンディットは少し割り引くべきだったか。いやなんかムーア騎手って一流ジョッキーなのに、日本ではまったく結果出せてないんだよね。それなりに乗っているのに結果につながらないところを見ると、なんかあるんだなあ。なんか。まだよく分からないけどね。やっぱ向き不向きってあるんじゃないかなあ。


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というわけで、ゴール前直線に一番乗りで戻ってきたのは、日本大好きルメール騎手鞍上のウオッカ。スタンド大声援。なんたって、ウオッカは速いペースも唯一前々で位置取り、見ててもとてもウオッカが残れそうには思えない展開。それを直線、ルメールが追い出さない追い出さない。やっと仕掛けたと思ったら、あの位置にいながら、まだまだ余力があって一気に一頭抜け出してしまう。強い、ウオッカ強い!!


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2番手は内田Jガン追いのオウケン。ウオッカ残るか残るか、、がっー交わされた!!ってな感じのゴールシーン。またもや伝説のレースとなってしまった。オウケン、ウオッカ双方ウイニングランをせずに馬場をあとにする。スタンドではウオッカが残ったいや交わされたの大論争。おいらは今回は交わされてしまったように感じていたけど、、


ウオッカ勝利!! 大歓声のスタンド。喜びの声が凄い。おいらも嬉しい。やはりおいらの前でウオッカは負けない。嬉しいまた来てくれたウオッカ。ありがとう、ありがとう


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1番人気でジャパンCを優勝して期待に応えた馬は久しぶり。それだけジャパンカップを1番人気で勝つことは至難の技だ。ウオッカはそれを牝馬ながらにしてやってのけたのだ。素晴らしいことではないか。しかも、これで牝馬初のJRA7冠馬(GⅠ最多勝利タイ)となった。7冠馬はいままで牡馬が3頭いただけだから、これまた素晴らしい偉業。そこに牝馬にして日本ダービー制覇というオマケもつく。各種GⅠのレコードホルダーでもあり、まさに言うことなし。記録にも記憶にも残る名馬となった。


本レース1時間後に、ウオッカは大量の鼻血を出していて、肺出血と診断される。それだけ激走だったということだ。ウオッカの勝つ時はドラマが必ず付きまとう。


しかし、ウオッカはおいらの中ではもっとも特別な馬となった。おいらが競馬ファンになったのは、ナリタブライアンの強さに惚れ込んでのものだったけど、その当時ナリタブライアンを生で見たということはなく、あくまでTVで応援しているだけであった。おいらが実際に見た中でもっとも強くそして記憶に残るであろう馬は間違いなくウオッカである。ディープインパクトはおいらの前でしっかりと負けたが(ハーツクライに)、ウオッカはおいらの前では負けないのである。


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日本ダービーを制してウイニングランするウオッカ。その2007年当時、今のウオッカを想像できた人がいたであろうか。


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2008年、天皇賞をレコードで勝ってみせたウオッカ。15分に及ぶ写真判定の末、2cmという僅差で勝利し、武豊Jがおいらの目の前で何度も何度もバンザイをしていたのが印象的であった。(おいらはその2cm差で負けたダイワスカーレットのほうを応援していたわけだが)


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そして、今年の春の安田記念勝利。ゴール前100mだけで突き抜けるという離れ業を披露して、強さの次元の違いを見せつけたウオッカ。そして、おいらの祝いのかけ声に応えて目線をくれた武豊騎手。競馬観戦していてこれほどのベストショットに恵まれたことはない。この時おいらの中でウオッカが特別な存在になったのかもしれない。


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そして今回のJCの勝利である。やはりウオッカはおいらの前では負けなかった。これだけ身近でリアルな強さとドラマを授けてくれた馬は他にいない。本当にいいものを見させてもらった。競馬にはドラマがあるよ。馬券は卒業したけれど、だから競馬観戦はやめられないんだなあ。ときたま競馬場に行きたくなる。陣営の皆さんの誰もが笑顔笑顔で、おいらも笑顔をたくさん貰えた1日でした。ありがと~~~


因みに馬券は軸のもう一頭外国馬がまさかの4着で悔しい外れ。やはり出遅れが響いたか、、


■現在までの収支合計 -10900円 (+4700円 -15600円)