先に登っている登山者の落石にハラハラしながら、やっと着いた頂上は、あら? 頂上はまだ一谷越えた先のようだ。しかし白根山は山頂だけは驚くほど岩だらけだななんて考えながら、谷を越える思案をしていたらば、
がーん、なんじゃこれは! 目の前に広がるは男体山と中禅寺湖じゃないか!
日光を箱庭にように楽しめるなんて感涙の美しさですよ。流石、関東以北最高峰の称号は伊達じゃない。それも自分が苦労して登った男体山だから尚更。いやあ素晴らしい
早立ちのおかげで山頂も数名が休憩しているだけだった。大満足の登山にニンマリ。
関東以北最高峰の素晴らしさには完敗です。撮ったどー
この日は快晴で富士山のシルエットもしっかりと。ああもう楽しい。山頂で昼飯を食べながら、登山の楽しさを改めて再認識し、素晴らしい締めくくりになったことに感謝するのであった。いや、ほんとに。しかし、思えば遠くまで来たものだな。最初は富士山に登るためだけに登山を始めたのだった。いつの頃からか山を登ることは富士山とはまったく関係ないところに配置されるようになったなあ。
1年の登山の無事をお宮に感謝しつつ
あたりの足もとを注意深く探して歩くと、ほら、すぐに見つかりました。コケモモの実です。秋の白根山は、目だけでなく舌も楽しませてくれます。
自然の恵みを満喫しながら山頂を十分に楽しんだら、帰路にむけて腰を上げます。今回はピストンでなく、五色沼のほうに降りてみようと思います。
帰路は写真撮影なんかを楽しみながらダラダラと降りた。
振り返ると山頂が登山客で賑わっていた。やはり山は早立ちに限る。おいらみたいに車中泊をして5時くらいに登山開始するのと、6時以降に登るのとでは、たかだか一時間だけど、雲泥の差がある。早立ちはリスクを回避するためにやっているだけだけど、登山者にあまり会わずに山を独占したかのような気分を味わえるというメリットも多い。
山頂から50分も歩けば、五色沼にたどり着く。
ほへ~(いや、ほんと言葉もない)
五色沼から見上げる奥白根山の見事な勇姿。下山してしまえば簡単にはおがむことはできなくなるので、目に焼き付けておきました。最高だったよ。ありがとう奥白根!
というわけで、五色沼を後にして20分も歩けば弥陀ヶ池に戻ってくる。ここからは視界のない前半汗を流した樹林帯の長い長い下山路がつづく。でも得たものがあまりにも多くて下山のほうが元気になっているくらいだったなあ。本山は、花の百名山にも選定されていて、高山植物の時期は様々な花が咲き誇り、シラネアオイという希少種にも出会えるそうだ。是非、今度は花の時期に登りに来たい、そんな風に思うのでした。
この日の下山後は、湯元温泉で疲れを落として、日光の日本三大紅葉を満喫して帰りました。それらは既に↓アドレスにまとめているのでよかったらどうぞ。ああ楽しかった♪