g.湘南音祭当日。(LIVE編③) | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

前日。鎌倉観光前編:http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10303928522.html

前日。鎌倉観光中編:http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10304511464.html

前日。鎌倉観光後編:http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10304659831.html

当日。江ノ島観光編:http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10305250180.html

当日。LIVE編①:http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10306630103.html

当日。LIVE編②:http://ameblo.jp/tama-xx/entry-10306888376.html


楽器入れ替えチューニング中に、同行者の後ろまで泳いで戻り、ヒロト最強だったと喜びあう。素晴らしいボーカル生で聞けてよかったでしょ? 最前列周辺はファンの入れ替わりが激しく、それでも人密度は減るばかりか増す一方である。次アーティストもクロマニヨンズの後に指名されるにたる実力の持ち主らしい。おっと、楽器準備中にベースの馬場さんの位置にライトセーバーらしき物が見え隠れ。まさかおいらがもっとも狂乱してやまなかったあのパフォーマンスを披露してくれるのでは? いやまさかしかし


17:40Dragon Ash」演奏スタート。どっかんという形容詞がぴったりな爆発的な盛り上がり。湘南のファンは、DAのファンとクロマニヨンズのファンが大半を締めているようだ。9mm以前とは踊っている人間が違い過ぎる。ああ、9mmまだまだ成長しなきゃだめだよ。このクロマニヨンズとDAのパフォーマンスの圧倒的なスケール。ボーカルの壇上で見せるカリスマ性(←同行者曰く)。ボーカル&ギター、ベース、ドラム、テーブル、エレキ、ダンサー×2という大所帯だけど、この見事なアンサンブル。これだけの音をまとめ上げて提供できるのって本当に凄いって思うよ。ダンサー二人がステージ前面で踊るパフォーマンスの提供の仕方も、他アーティストと次元が変わってくるんだよなあ。見事だ。見事。しかし、この30秒に1回程度でやってくるダイブの数はなんとかならないのか。もうかなり同じ人間が何度もぶつかってくるぞ。そして、徐々に混ざってきた女の子のダイブ。半分弱が女の子に転換してきた。はっきり言おう。この湘南フェスはダイブ入門に最適だ。半端ない盛り上がりとダイブ当たり前の頻度の高さ。おいらもビニールバッグや眼鏡(この時点で度重なるダイブ攻撃によりグニャグニャに変形してしまってはいるが)がなければ、この日考えたこともなかったけれどダイブデビューしていただろう。それほどダイブし易い環境が整っていた。モッシュと共鳴しながら、もう10回目ですみたいなダイブくんたちや始めてダイブ経験しちゃって「キャーキャー」的な女の子を送り出していると、ああ羨ましいと思わざるを得ない。まさにダイブ天国。下にいるほうが辛い。がしかし、よくよく見てみれば、何度も何度もダイブを繰り返している青少年諸氏は、回を重ねるごとに顔から流血するような傷が増えていっている(嘘でなく)。ダイブをやるほうもそれなりに覚悟の上なのだ。確かに、おいらもダイブしている人のどこを押しているのかなんて気にもしてないからなあ。


Dragon Ash」狂乱。のりまくっていると、ボーカルがMixture Rockは好きかとオーディエンスに尋ねてくる。もしやこれは? まさか本当に? ボーカルの紹介で袖から現れたのは「ラッパ我リヤ」。やっぱりキタァぁあ! プレイし出したのは当然『Deep impact』。ベースが掲げるは、あのスタンバってたダース・モールのライトセーバー! ライトセーバーでのベース弾きパフォーマンス。待ちに待った瞬間キタァ亞laaa! 盛り上がること半端がない。おいらはぎゃあぎゃあ騒ぎながら思い出していたのだ。おいらがDAのツアーに始めて参加したのは10年近く前のこと。おいらはあの時、DAのライブが危険なことをネットで見知り、スタンディングフロアを避けてあえての2階指定席を購入したのだった。その時の指定席にしといて正解だったと納得できたほどの、異常なフロアの喧騒と興奮。あの時はあんな喧騒の中に入って曲など楽しめるものかと自分物差しで斬って捨てていたが、スタンディングのライブも数こなすようになれば、あのDAの『Deep impact』の喧騒の中にいられなかったことこそが、後悔の対象になる。ようやくの悲願叶って、ヒロトのボーカルに続いて涙ちょちょぎれそうになる。嗚呼最高に楽しい。『Deep impact』も今現在のDAがやるとまるっきり別の曲になる。DAもあの頃はガキだったってことだよなあ。(おいらもだが)


Dragon Ash」の演奏が終了すると、最前列のテトリス組みの多くが柵を越えて帰っていく。そのテトリスが柵をよじ登っている間がたまらない。2列目が最前列を確保するためスタンバるのである。ピキィーン、イマよ!


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最後の最後で、中央最前列を同行者と共に肩を並べることに成功。モッシュピットで一番辛いのは2列目なのは間違いがないだろう。最前列は喧騒から解き放たれてじつは非常に楽なポジションなのだ(ライブ終わってから時間が経つと、後ろから押され続けてバーに押しつけられていた肋骨が痛み出すのを除けば)。朝からモッシュピット内でどんなアーティストも分け隔てなく盛り上げてきたことへの最高の御褒美だと思うと笑顔もこぼれる。


18:35 主催者でもある「山嵐」の演奏が始まる。フェス自体が押し気味で若干短くなってしまった「山嵐」の持ち時間。これで長かったフェスも終わると思えば、最前列で余力を残すことなく暴れきるほかない。ああ楽しかった。そして「山嵐」終演。アンコールが木霊しても、江ノ島御近所さん騒音問題で終演時間はずらすことができなく、あえなく終了。唯一同行者が好んで聞いている「山嵐」の演奏は、同行者曰く「(ここだけはいくらなんでも自主規制)」と気に入らなかったそうで、結局、曲を知っているかどうかは、ライブではあまり関係がなかったということ。それにフェスは、他アーティストとの競演作業。個別の力量は誰がどう見ても明かな差となって透けて見えてしまう。そりゃ依存型のファンは特定のアーティストを投与すれば、それだけでハイになってしまうだろうけど、全体を楽しもうと思えば、特定のアーティストこそ技量不足だと気付いてしまうこともままあることだろう。おいらなんかが見ても、9mmはクロマニヨンズや「Dragon Ash」のパフォーマンスには到底追いつけてないことがよく分かった。まだ向上の余地があるのだからそれは素晴らしいことだと前向きに考えたい。でも初9mmの同行者は、9mmのパフォーマンスを2番目に良かったと評していたりするし、結局、これすらも人の好みなのかもしれないが。ともあれ、主催の山嵐には最高のフェスをありがとうと言いたい。ビーサン履きで参加して、足の指を骨折したかもと顔をしかめる同行者が言いましたよ。「これで6800円は安い」と。おいらもこれほど楽しくなるとは思ってもみなかった。6800円は十分に元取れましたな。


終演後、取り敢えず自販機に直行して、ペットボトルを1本軽々と平らげる。そして2本目に口をつけて半分飲みほし、ようやく落ち着いた。さて今朝の“しらす丼”以来なにも口にいれていないから腹が減ったね、夕飯はどうしよう。予定では七里ヶ浜に出て美味いものでもと考えていたけど、その足ではね? 同行者も骨折しているので歩きたくない旨伝えてくる(骨折はしていませんでした)。じゃあ近場で適当に


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江ノ島内で空きのあった食堂を適当に見付けて、煮魚や江ノ島名物“江ノ島丼(サザエの卵綴じ丼)”を注文し、音楽談義に花を咲かせました。同行者はロックのライブどころか好きでもない歌手のライブに参加するのも始めての人だったので、音楽の定義がかぎりなく変わってくれたようです。おいらも昔と今じゃまったく考えが違うけど、生で聞いたことのないアーティストをCDだけで評価する意味のなさを痛感させられたそうな。まあそれは当然そうだろう。CDはCD、作品なのであって、アーティストのライブ力とは全く別次元で存在しているものだ。昔、pillowsを生で聞いて驚いたことがある。CDではポップ調でやっているのに、ライブではハードなロックをやっていたのだ。全然ちゃうやんけと。


ま、音楽は人それぞれ。いや、音楽だけじゃない。なんでもかんでも人それぞれだな。何をどのように楽しもうともそれはもう間違いなく自由だ。楽しんだもの勝ちなのである。「山嵐」が最後に、湘南フェスが数あるフェスの中でも、一番開催前より開催後のほうが綺麗になっているフェスにしたいと言っていたが、そういうのも浸透すればこしたことはないけどね。


ともあれライブを最前列で見ることなど考えもしたことのなかった同行者は大満足、おいらも当然大満足、二人合わせて橙満足なフェスでありました。橙色ほんわか。なんでやねん。


しかし初めてフェスを体験してびっくりしたなあ。他アーティスとの競演ということもあって、皆自分が一番盛り上げてやろうと全力で手持ちの最大限のカードを切ってくれるんだよね。これは想定すらしてなかった。クロマニヨンズも時期関係なく分け隔てなく盛り上がる曲だけをチョイスしていたし、DAなんてもうまずやらないはずのラッパ我リヤとの競演まで披露する最強編成。フェスででもなかったらどんなアーティストだってニューアルバム中心のセトリになるのは必定なのだから、まさに夢のような話しではないか。バラードとかどのアーティストも歌わないし、これほどフェスがお得だとは思わなかった。ああ楽しかった。来月のサマーソニックも楽しむぞ~(おわり)