弐.帰ってきた東京荒川市民マラソン。「前日はフランス映画祭で決まりだね」 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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(昨日のつづき)大会前日は、今年も事務所が休みだったので、前日から東京に出て会場で受付を済ますことにした。昨年は会場探しに一悶着あったが、今回は二度目ということもあり、勝手知ったるなんとやら。スムーズにことは運ぶ。


マラソンでは、前日どう過ごすかが重要なファスナーの一つになる。普通のランナーは本番に向けて休養に当てるのだろうが、おいらの場合、そもそも東京遠征の目的比重からして、フランス映画祭のほうが重いのだから、映画祭ありきの荒川市民マラソン、何をか言わん。がしかし、今年のおいらはそうも言っていられない。昨年のフランス映画祭には、夕刻の回とレイトショーの回の2作品を観賞し、結果的に就寝は26時過ぎになってしまったが、今年は同じようなことが許される状況でないことをおいらは理解していた。普通の状態で参加できるのなら、睡眠不足だろうが疲れてようが気にしないが、今回に限っては“サブフォー”という目標をクリアできない苦況に立たされてしまったのだから、少しでも睡眠をとるなり休養するなりして、状態が普通に近づくよう努力すべきである。


だから今年はフランス映画祭に参加するのは止めようとおいらは決めた。がどうだ。チケット発売日から何日経過しようとも、多くの映画祭上映チケットが売れていかない。激余っているのである。なんだ、東京のフランス映画ファンは絶滅したのか。確かに業界でヨーロッパ映画の衰退著しいことは、問題の一つとして世間話のように取り上げられている毎日である。だからといって、サービス満点のフランス映画祭のチケットが売れ残っているなんてことがあっていいはずがない。問題点はただ一点だ。今年は宣伝費をかけなさすぎた。チケット発売日から相当たって始めてフランス映画祭の予告観たよ、おいらは。それにチラシも会場である六本木ヒルズ以外でお目に掛かった試しがない。そら誰もやっていることを知らないんじゃチケット買うわきゃないよな。うん、ダメだね。ダメダメだね。


いうわけで、こういう事態となっては、おいらが一肌脱ぐしかないでしょう。だって映画祭が空席だらけなんて想像したくないのだもん! フランスからはるばるやってきたゲストが寂しい思いをするなんて自体になったら、日本映画界の恥である。まあだからと言って、サブフォー達成できないことが決定している我が身。昨年のようにレイトショーまでしているわけにはいかない。ちゅうわけで、今年は無難に夕方から21時くらいまでの作品をチョイスして、参加することにした。できれば日本未公開になりそうな作品を観たいのだけど、今年は公開決定済みの「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」を観ることになった。まあ顔出しみたいなものなので、作品はなんでもいい。


さて、ここからは宣伝だ。もう何遍何遍も書いているけど、フランス映画祭は素晴らしい映画祭である。おいらは東京国際映画祭も応援しているけれど、比でないほどにフランス映画祭のほうがサービス満点だ。以下、詳細を書くから来年度からの参考にして欲しい。

これは東京国際映画祭と共通するけれど、六本木ヒルズの⑦スクリーンでフランス映画を堪能できます。六本木ヒルズの⑦番スクリーンのサイズは日本一の大きさを誇り、ミニシアター系フランス映画を⑦番で味わうチャンスは、この機会をおいて他にありません。おまけにTOHOシネマズ六本木ヒルズは、全スクリーンTHX仕様なので、フランス映画祭上映作品は⑦でなくても、すべてTHXで御覧頂けます!どうだ!


そして、ここからが東京国際映画祭と違うところ。ほぼすべての上映作品で、監督や主演俳優のトークショーが行われ、スタッフキャストとの質疑応答などの時間を楽しめます。さらには、その質疑応答時に東京国際映画祭などと違い自由に撮影ができるという太っ腹。


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意味があるかはさておいて、上記のような感じで撮影自由。空席が多い映画祭なので、トークショー前に、司会者が後方でご鑑賞のお客様は前方に移動されても構いませんとの気遣いまでみせてくれる杓子行儀な運営でなく、とても好感度が高い。さらには、トークショー終了後には、そのまま別会場でサイン会が行われるという贅沢さだ。


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サイン会場も上記のように写真自由。今年はチラシにサインをお願いしたおいら。名前入りで書いてもらってしまったからそのままアップはできませんが、なかなかの按配です。


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さて、じつはこのサイン会場は六本木ヒルズ内のカフェだったりします。だから、別に映画祭に参加しなかった人でもその時間帯にお茶さえしていれば、複数の映画人を目にすることができます。つまりは映画観なくても会場に行きさえすれば映画祭の雰囲気を楽しむことができるわけです。東京国際映画祭のレッドカーペットでゲストが入場する数秒のために1時間以上待たねばならないあの感覚とは到底比較になりません。


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というわけなんですよ。どうですか。まさに映画人とファンが密接に交流できる欧州スタイルの映画祭だと思いませんか。映画祭プロデューサーに話しきいたわけじゃないからおいらのかってな推測になるけども、本映画祭は絶対カンヌを意識していると思うね。ファンが映画人に質問したり賛辞をおくったり、握手してもらったりサインしてもらったり、こういうスタイルこそが、次代の映画ファンを育むいい肥やしになったりするのだというね、おいらはそう思うわけです。にもかかわらず、昨年はかなりの作品が完売となったのに、本年は空席が目立ってしまった。業界では日本におけるヨーロッパ映画の衰退が叫ばれて久しいけれど、おいらも目の当たりした気分でしたね。おいらは東京国際映画祭もフランス映画祭もどちらも楽しんでいるけれど、どっちが面白くて得かと聞かれたら、迷うことなくフランス映画祭のほうだと断言します。映画人を非常に近くに感じられる密着型の映画祭ですからね。おいらが参加してきた『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』も大変重い映画でしたが、上映後のトークショーは嘘偽りなくとても有意義なトークショーで、目から鱗でした。とまあな感じで、前日話しはあと少し続くのですが、眠くなってしまったので明日へ。(つづく)

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人生初の20㎞走。(前編)

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人生初の20㎞走。(後編)

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初フルマラソン体験記(後編)

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初フルマラソン体験記(後日談)

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東京・荒川市民マラソン in ITABASHI(挑戦動機)

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東京・荒川市民マラソン in ITABASHI(本番当日・前編)

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東京・荒川市民マラソン in ITABASHI(本番当日・後編)

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3回那須塩原ハーフマラソン

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帰ってきた東京荒川市民マラソン①

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