ル・シネマで『ダウト ~あるカトリック学校で~』を観てきました。トニー賞、ピュリッツァー賞演劇賞をW受賞した傑作舞台劇をジョン・パトリック・シャンリー自身の手で映画化した作品だけに、演出は超一流で、本作品から4名もオスカーにノミネートされたのが頷けました。撮影も舞台劇と揶揄されないよう工夫して、結構頑張っているのだけど、如何せんストーリーの紡ぎかたが映画のそれではない。だから全体を通して見終えても散漫な印象しか残らない。演技合戦は本当に素晴らしいの一言だし、ワンシーンワンシーンはどれも一流の出来映えだから、あとは映画文法を学んでくれたらなと思います。ともあれ、本作は本当に見応えがあって見入ってしまいました。