映画雑記Vol.1 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

いくつか映画館上映情報をあげておきます。





まず、9月20日から10月10日まで、シネマ・アンジェリカでチェコ映画週間と題した特集上映が企画されています。本企画のラインナップを聞いたら皆さん七転八倒しますよ。


イジー・メンツェル監督の『スイート・スイート・ビレッジ』と『厳重に監視された列車』!

ミロス・フォアマン監督の『ブロンドの恋』と『消防士の舞踏会』!

ヤン・カダール監督の『大通りの店』!そして、ヤン・スヴェラーク監督の『小学校』!!


これら、みな日本で公開されていないアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品たちばかなのです。ワダンフ~、ワンダラ~ンド♪ おいらは『スイート・スイート・ビレッジ』以外は、都内在住時にチェコ映画祭に通いたおしてすべて観賞してしまいましたが、どれも肩書きに勝るとも劣らない傑作群なのです。マジです、マジ!


映画ってのは点数なんかでは表せないから、そんなもん気にせずに皆さんにふるって観賞してきて欲しいのですが、まあ参考程度として、おいらの各作品の評価でもあげておきますので、よかったらどうぞ。(『厳重に監視された列車』8.1、『ブロンドの恋』7.2、『消防士の舞踏会』7.6、『大通りの店』8.3、『小学校』9.5)←どれも高評価ッ!!


で、次も渋谷のミニシアターの話しなんだけど、ホラー専門映画館としてのブランドを確立しつつあるシアターN渋谷が、昨年の「悪魔のいけにえ」のリバイバルに引き続き、また伝説の作品をスクリーンに復活させます。それはデオタード監督の「食人族」でっす。





ばいーん。酷いチラシだけど、wikiによれば「ポスターのイメージとなった串刺し女性は、映画のスタッフで、彼女は杭の先端を口にくわえ、地面に突き刺したサドル付きの杭の上に腰掛けて、撮影に臨んだ」とのことだから、気にしないように。


おいらが本作を観たのは映画ファンになっていない、まだ本作のような作品を見てはいけない若かりし頃であったが、その当時おいらのクラスではこういうものを見るのが流行っていたので、普通に昼間のリビングで家族団欒しながら友人と一緒に見ておった。表世界で観賞してはいけない映画が存在することを知らなかったわけだなあこれ(子供だったってことか)。まあでも子供目線で見れば、「13日の金曜日」も「バタリアン」も、でもってこれも、何が違うのかって話しですよ。まあ大人の都合なんだろう、こういうのは。


さて、おいらは当時映画ファンではなかったけれど、「ゾンビ」やら「悪魔のいけにえ」が傑作であることは理解できました。でも本作に限っては、その当時、ガキながら詰まらない駄作であると斬って捨てさせていただきました。観る価値もないと。それからおいらは映画ファンになって、「食人族」なんてもんはおいらが観ている映画とは別物の色モノであると忘れていくわけだけど、95年インターネットが登場して、少し話が変わってくる。なんか映画ファンの多くが「食人族」を知っているわけです。つまりはおいらしか知らないような色モノではなく、誰もが知っている超有名作品だったのでした。


そして、様々な映画を観た後に、評論家の口から本作の名が飛び出す作品でもありました。もっとも目新しい紹介のされ方だと、「クローバーフィールド/HAKAISYA」の際に取り上げられていましたな。本作はドキュメンタリーとして撮られたという名の下にかけるフィクションの先駆けなのです。本作の影響をうけた有名監督も数知れません。


とまあ、そんな話しを映画ファンから読み聞かされて、作品に歴史ありだなと思ったわけですが、そんな映画がとうとうスクリーンに帰ってくるわけです。興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。シアターN渋谷の客層の半分は女性です。女の子ってスプラッター好きよね。劇場行くとあまりの多さに驚かされます。因みに今回おいらが観に行くかは未定です。だって詰まらないんだもの、本作ってば。


気を取り直して送る最後の情報は、第77回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作『BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS』が、邦題を『未来を写した子供たち』として、シネスイッチ銀座で晩秋公開決定です。やったね♪




77回というと2005年に授賞式やった回ですよ。ネイチャードキュが入ってくる前の受賞作ってことになるね。本作のような作品が見捨てられずに劇場公開されて本当によかったと思うよ。アカデミー賞受賞しようが、積極的に日本に関連付けられないような社会派のドキュメンタリーは客が入らないから掛からない。内向が叫ばれて久しい日本ならではの現状だ。


79回ア賞ドキュ候補なんて、受賞作の「不都合な真実」が公開されただけで、いまだに残りの候補作4本野放しになっているものなあ。スカパーあたりがまとめて権利獲得して、ドキュチャンネルで流してくれれば、契約してテレビの前に座ったっていいぞ。どこが多チャンネル時代やねん、大概にしろよ、と先生、○○くんがぶつくさ言っていました。


さてき、本作も皆が観てくれれば次のドキュ日本上映に繋がりますので、公開の暁にはふるって御観賞のほどを。賛否の割れたドキュメンタリーでしたけど、観てみないことには参加する縁もありませんからね。ではまた。