『一の坊』(栃木市)- 蕎麦漫遊記5。 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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栃木支部仕事が昼過ぎに入っていたので、これはしめたとボスとともに、栃木街道沿いに暖簾を出している『一の坊』さんで昼食をとる。本店もおいらの基本書「再訪そば処栃木の名店を歩く」に掲載されているお店です。


中に入ると、清潔感があり、蕎麦屋らしい内装の店内。レジ横に蕎麦煎餅など蕎麦関係のお土産を置いているところから推察すれば、ここもやはり蕎麦というものを意識した商売をしているようだ。外観も頑張っているし、期待が高まる。早速、人気メニューである「鴨せいろ」を注文。そば食べ歩き始めてから、初の“鴨系”。じつはおいらは“天ぷら”より“鴨系”のほうを頼みたい人なのだ。だから今回は嬉しくてしようがない。(ボス持ちだしね(笑)。




とは言っても、浮かれることなかれ。鴨汁には手を付けず、そばを2,3本、箸でつまみ上げ、いつものようにそのまま吸い込む。ずすっ。これは面白い。明け透けに書いてしまえば、「再訪そば処栃木の名店を歩く」に書いてあるとおりの味がする。そばを篩いにかける際に意図的に粗めにしておき、皮もそれなりに入れておく。色も濃い。(これはこれは)再度吸い込む。ずずっz。口内に吸い込みそばを噛めば、そばからそばの味そのものが広がり立つ。そば粉そのものを食べてるかの如き錯覚を抱くほど、そば本来の味が際立っている。が、よくよく食すに微少ながら粉っぽさを感じる。そばの味なのかそば粉の味がするのか。おいらはそば粉本来の味がするという表現が適しているようなそばだと感じた。でもこれは曲であって欠点ではない。もっと篩いを丁寧にかけろよと思う人がいるであろうと想像はできるけど、おいらにはこれだけそばの味がするそばは嬉しいだけだし、このくらい曲のあるもののほうが好みだ。粉っぽっさが少々あろうと、細めで喉越しもよく、気にならない程度だろう。


人気の鴨汁のほうも鴨は美味しく、汁も甘めでとてもそばに合っていると感じた。蕎麦漫遊記が終わっても、栃木仕事の際は定期的に立ち寄りたいお店です。そば湯も濃からず薄からず丁度よい按配でございました。


【栃木】 一の坊/天もりそば ☆☆☆☆/そば湯 ☆☆☆


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【素材情報】

そば粉:茨城産と福井産と栃木産の三種類を十割

つ ゆ :本がえし/本ぶし

薬味:本わさび、大葉