ひぃろぉしぃ~~~
32歳おめでとう~~~~~
この一年も宏を応援してゆくわっっ
今年はRA☆MGでアナタに逢えますよーに
宏も32歳かぁ~
ファンになったのが宏が26歳の時でしたな~
年々大人の男の色気が増して来て…
淫らな妄想が尽きませぬ(笑)
ちゅー事でっ、久し振りに~
たかお様×宏
「おはよ、たかおさん」
「ん……、起きてたのか、宏…」
「うん…、たかおさんの寝顔見てた……」
そう言って宏は俺の胸に頬を擦り付けてきた。
相変わらず可愛い事をして来る。
俺はそっと宏を抱き締めた。
お互い忙しくて2人で迎える朝は久し振りだ。
この温もりを毎朝迎えられたら……
いつも思う事に思わずフ…と笑いが零れた。
「?何?」
宏が不思議そうに俺の顔を覗き込む。
カーテン越しの柔らかい朝陽を浴び、宏の白い肌と茶色の瞳がキラキラと輝いている。
「いや……、お前と2人で過ごす朝は幸せだな…ってな」
途端に宏の頬が桜色に染まってくる。
「たかおさん……、相変わらず天然のタラシ発言だよね」
「へ?」
なんだそりゃ?
宏の方が天然のクセに何を言ってんだか…
俺は少し尖らせた宏の唇に啄むようなキスをした。
「ん……っ」
何回か繰り返すうちにじれったくなったのか、たかおさん…と誘うような瞳を向けてきた。
「宏……」
深く唇を合わそうとした時、不意に宏の携帯から着信音が鳴った。
「あ……」
「出て良いぞ」
「ごめん」
すまなさそうに携帯を開くと、そこから俺にも聞こえるデカい声が聞こえてきた。
『ハッピーバースデー宏ぃ~!!』
「え、栄基!?おま……なんで!?」
ピクッと自分の眉毛が動いたのが判った。
《北村栄基》
宏の親友か…。
『32歳おめでとう~!』
「夜中もお前それ言ったぞ!それに昼は電話掛けんなって言わなかったか?俺」
『ごめん、ごめん!今夜のパーティー忘れてないかと思って確認の電話だぁ』
「自分の誕生日パーティー忘れるわきゃないだろーが!」
『誰かさんとイチャイチャし過ぎて忘れてんじゃないかと心配しただけ!じゃあ、又、夜な~~』
「栄基!?……切りやがった。ったく、何なんだ?」
ブツブツ言いながら宏は携帯を切った。
俺の方へ振り向いてすまなさそうにゴメンね…と謝ってきた。
「構わないよ。今夜の誕生日パーティーの確認か何かだろ?」
俺は余裕の素振りで聞いた。
「うん…。でもわざわざこんな時間に…何考えてんだ?栄基のヤツ…」
お前の事しか無いだろ!
思わず心の中で突っ込みを入れた。
ひとつ歳を取っても天然は変わんねーな(笑)
しかし…あの電話はワザとだな…、いらん牽制を俺にしてくるなんざ~いい度胸をしてるじゃないか、栄基くん。
初めて宏に紹介された時、挑戦的な眼で睨まれたのは忘れない。
「たかおさん……、やっぱり電話の事怒って…る…?」
黙ってしまった俺に宏が心配そうに聞いてきた。
「そんな事で怒るワケ無いだろ?おいで…」
宏を抱き締めて耳元で囁いた。
「宏が何歳になっても愛してるよ」
「たかおさ……、んん…っ」
深く深く唇を合わせる。
宏の柔らかい舌を絡め取り吸い上げ…何度も繰り返し……
合わさった唇から漏れた隙間に囁く。
「誕生日おめでとう」
蕩ける瞳で俺を見つめる宏。
未だライバル共は増え続けるが、誰にも渡す気は無い。
『俺のものだ』
お終い