ナロードのために | Тама 公式ブログ 『泥沼に咲くコスモス』

ナロードのために



久々に、政治運動の話題。


昨日は、

参加している、
荒川区の社会民主党系の護憲団体の、
学習会であった。


10月の総会以来で、

長期入院から退院してからは、
初の参加。


購読している月刊誌や、
週刊の党機関紙も、たまにサービスで、

この団体の会員でもある、
社会新報(社民党の機関紙の新聞社)の、
荒川総支局の支局長の方に、
配達をしていただいているため、

長期入院で、
郵便受けが、いっぱいになってしまうので、

配達の一時中断を、
メールで、お願いしたところ、

大変、心配されて、

この団体の幹部会では、
『みんなでお見舞いに行こう』という、
お話もあったらしい。

ちょうどその頃、
退院が決まってしまったため、
お見舞いはお気持ちだけ受け取ったが、

もう、そのお気持ちだけで、
本当に嬉しかった。


旧・日本社会党、
現・社民党や民主党一部の系統の、
労働組合や市民団体も、
高齢化が進み、

もう、みんな、
60代、70代にもかかわらず、
お元気に活動されているというのに、

最年少で、まだ20代の僕が、
病気にかかってしまい、
情けない気持ちだが、

持病を抱えながらも、
政治運動にも、やれる範疇で、
これからも、取り組んでいきたい。


さて、そんな久々の、
この団体での政治運動は、

なんと、社民党の大物関係者の方を、
お招きしての学習会。

社会民主党・企画局長で、

元・内閣官房専門調査員、
元・建設大臣秘書、

2012年の衆議院議員選挙で、
東京比例区から立候補なさった、

横田昌三さん。

僕からしたら、
あまりにも凄すぎる、
経歴や肩書きのお方…


一般知名度は如何なものか分かりかねるが、

社民党の機関紙には度々登場する、
全国連合の幹部の方で、

ある程度の熱心な社民党支持者であれば、

知らない人はいない、
社民党のお偉いさんである。

ちなみに僕も、

選挙の時に、横田さんを知り、
もちろん、一票を投じ、

月刊誌でも週刊誌でも、
お見かけし、

先日、党大会にて選出された、
全国連合の新役員一覧が、
機関紙に掲載されており、

吉田忠智・党首、又市征治・幹事長、福島瑞穂・副党首、
照屋寛徳・国会対策委員長、吉川元・政策審議会長など、
国会議員と並んで、

企画局長に就任され、
社民党の本部の幹部の内の一人として、

掲載されているのを、
拝見させていただいたばかりで、

今回、学習会に、
講師としていらっしゃると聞き、

非常に驚きと感動で、
いっぱいであった。


前述のとおり、

元・内閣官房専門調査員に、
元・建設大臣秘書と、

旧・社会党時代、
自由民主党と日本共産党以外の全政党による連立政権の時や、
自民党・社会党・新党さきがけによる連立政権の時に、
与党になったのと、

民主党政権の時に、
社民党も最初の頃だけ、
連立与党であったので、

内閣に近い役職にも就かれていたようで、

単なる社民党の内輪だけの大物関係者にはとどまらない…

そんな社民党の大物幹部の方をゲストに迎え、
貴重な講義を、聴かせていただいた。


今回のテーマは、

『アベノミクス』こと、
自民党政権、安倍内閣が進める、
経済政策の問題点について。


アベノミクスの特徴は、主に2つである。

新自由主義的な経済政策と、
国家主義的な外交政策だ。

経済と外交は、
政治の最も重要な2つの柱であるが、

アベノミクスの最大の特徴は、

本来、共存し得ない、
新自由主義と国家主義が、
“一体化”していることにある。


新自由主義とは、

法律による規制をなくし、
経営者が際限なく金儲けができる、
経済理念である。

例えば、労働基準法や最低賃金があると、

労働者にとっては、
健康や給与は守られるが、

経営者にとっては、
労働者を長い時間働かせられないうえ、
決まった額の給与を労働者に支払わなければならず、

一定以上の金儲けができないうえ、
人件費で経費も飛んでいってしまう。

そこで、法律による規制をなくし、

労働者を何十時間でも働かせ、
給与も雀の涙程度しか与えないようにし、

大企業や資本家は、
より大儲けして、
より豊かになる。

一方で、労働者は、
より貧しくなり、
過労で健康も損ない、

貧困や過労で、
多くの人々が死んでいくような、

貧困格差拡大の社会になってしまう。


国家主義とは、
国民個人の権利を尊重するよりも、
国家権力に対する服従を重んじる、
政治思想で、

人権や福祉は、尊重されず、

思想信条や言論行動も、
全て国家によって統制されてしまい、

他国を敵視し、
戦争によって侵略を行い、

命よりも国家権力が尊重されるため、
国民は戦争に行かされ、

戦争による死傷や、
弾圧による拷問によって、
多くの人々が死んでいくような、

軍事独裁国家になってしまう。


このような、
恐ろしい2つのイデオロギーが一体化する、
アベノミクスであるが、

ここで一つ、疑問と矛盾が生じる…

本来、共存できないはずの、
新自由主義と国家主義が、

なぜ、共存し、一体化しているのか…

新自由主義にするには、
国家権力による規制を無くさなければならない。

しかし、国家主義とは、
国家権力による規制である。


そのカラクリは…--

国家による大企業や資本家の優遇、
および、政権と経済界の癒着だ。

つまり、通常の新自由主義は、

国家の規制から解放されて、
経営者が大金稼ぎをするところを、

アベノミクスでは、

国家権力によって、
法人税の減税などで、
大企業を優遇し、

新自由主義経済によって、
大企業や資本家に、
大儲けをさせ、

その代わりに、

減税をしても、
規制緩和で大企業を大儲けさせれば、
その分、税収はそれなりに増えるので、

大企業や資本家は、
それなりに多額の税金を国に納め、

経団連などの、
大企業によって構成される経済界の団体が、
自民党への企業献金を斡旋し、

国家権力が強固なものとなり、

貧困層や労働者に対しては、
消費税増税や、
社会保障費の負担額を増やし、

国に納められた多額の税金は、

福祉や社会保障などには使われず、
むしろ、切り捨てられ、

大企業を優遇して減税した分の補填や、
戦争のための軍事費に使われるのだ。

つまり、間接的にではあるが、

国家権力が、
新自由主義によって、
大企業を経営するというカラクリで、

新自由主義+国家主義という、
独特の政治経済体制が、
築かれるのである。


こうして、アベノミクスによって、

大企業や資本家だけは、
国家権力に優遇されて、
さらに大儲けができ、

労働者は搾取され、
貧困に喘ぎながら、
奴隷のように働き、

大企業が労働者から搾取して、
大儲けして稼いで、
納めた多額の税金は、

国民のための福祉ではなく、
戦争のための軍事費に使われ、

国民をそれに従わせるために、
国家権力が、
教育や報道などにも介入し、
国民の思想を統制して、

平和も福祉もない、
貧困格差拡大の、
軍事独裁国家という、

恐ろしい社会が、
成立してしまうのである。

以上が、アベノミクスの問題点である。


学習会の後の懇親会では、

横田企画局長のお隣に座らせていただき、
直接お話をさせていただき、

僕が不登校支援の仕事をしているということもあり、
フリースクールによる義務教育の単位認定論議についての、
意見交換などもさせていただき、

非常に、貴重な体験と、
有意義な時間を、
過ごさせていただいた。


さて…

現在の政治は、

相変わらず、
“変わり果ててしまった”、
自民党による政権の暴走…


自民党は、変わってしまった。

かつての自民党は、
穏健保守の国民政党であった。

今の自民党は、
極右の独裁政党と化している。


その暴走を止めるべく、
先日、

最大野党で穏健リベラル政党の民主党と、

保守・リベラルに囚われない維新の党の、
野党寄りグループが、
(維新の党の与党寄りグループは、
『おおさか維新の会』を結党)

合流して、

新たなる最大野党、
『民進党』が、結党された。

右傾化した今の自民党政権の暴走を止めるには、
仕方が無かったのかもしれないが、

そもそも、民主党自体が、
リベラル派と保守派の合同による政党で、

そこに、常識を覆す真新しい理念のグループまで混ざってしまうとなると、

もはや、民進党に関しては、
リベラル政党とは言えない。

そのうえ、民主党時代でさえ、
党内の保守派とリベラル派が、
バラバラで団結できずに、

かなりの時期まで、
党の綱領すらも存在せず、

せっかく歴史的な政権交代を果たし、
与党の座に就いたのに、

党内で意見がバラバラなため、
まとまらないうえ、
政策がコロコロ変わり、

最終的には、自民党政権時代と同じ、
政権交代時に掲げた政策とは真逆の政策を行い、

何も変えられないまま、
政権を終えたという、
苦い過去がある。

さらには、そのせいで、
国民は政治不信になり、

従来の与党であった自民党を、
従来の穏健保守の国民政党のままだと勘違いして、
大多数が強固に支持するようになり、

勘違いで支持された変質した自民党が、
暴走して平和や福祉を破壊している。

そういう意味では、
民主党にも責任がある。


ただ、この民進党は、
穏健政党であることは、たしかで、

自民党が変わり果て、
穏健保守政党が存在しなくなった今、

民進党には、

旧・維新の党の理念でもある、
保守・リベラルに囚われないという理念を第一に、

党内の保守派もリベラル派も、
とにかく柔軟性と協調性を大切にして、

唯一の穏健政党として、
一致団結して、

保守かリベラルかという、
対立軸ではなく、

軍事独裁政党か、
穏健国民政党かという、
対立軸を示し、

現政権の暴走を食い止める、
先陣を切ってくださることに、
期待をしている。


この野党再編がなされた中で、

リベラル左派政党である社民党には、

民主党が民進党となり、
リベラル政党とは呼べなくなった今、

唯一のリベラル政党として、
平等と自由という素晴らしき理念で、
その存在感をアピールし、

民主党時代から引き続き、
最大野党の穏健政党である民進党と協力し、

イデオロギーが部分的に一致する、
左翼政党の共産党とも共闘し、

貧困格差拡大の経済政策と、
戦争への道を進む外交政策を行う、
“現在の”自民党、

その経済政策に賛同する、
新自由主義政党の、
おおさか維新の会、

その外交防衛政策に賛同する、
右翼政党の、
日本のこころを大切にする党、

そして、何より残念な、

支持母体であるという、
創価学会の『平和』の理念に反して、

連立与党内で、
自民党の言いなりになってしまっている、
公明党、

そして、それら全ての頂点に立つ、

過去に一度、総理大臣をなさったときの、
謙虚で和やかであった、あのお方と、
とても同じ人間とは思えない、

野党の意見も聞かず、
反対する者には上から目線で暴言を吐き、

戦後続いてきた平和と福祉を破壊する政策を、
次々と進めていく、
“現在の”安倍晋三・内閣総理大臣、

これらの全てが一体となった、
『安倍政権』の暴走に、
歯止めがかかり、

戦後平和憲法の理念や、
平和・人権・福祉が大切にされ、

一人も切り捨てられることのない、
平和で人間らしく安心して暮らすことができる、

『やさしい社会』となることを、
願っている。




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