書きたいことを徒然と -2ページ目

書きたいことを徒然と

趣味や思ったことを適当に書きたいときに書いてきます。

 久々の更新になりますが、今回は映画でなく自分の中でマイブームが来ている『笑ゥせぇるすまん』について書かせてもらいます。

 記録によると1989年11月28日の『勇気は損気』で初めて見たんですよね。私が中学生の時で、たまたまテレビを回していたらあたったんですけど、当時は夜の9時以降に放送しているアニメ自体が珍しく、内容が非常にダークで手柄を立てて新聞に載りたい売れないイラストレーターが喪黒にそそのかされて強盗にアタックするが、強盗に腕を切られてイラストレーターとしては終わってしまい、強盗にボールを投げた野球少年が手柄で新聞に載りイラストレーターの方は被害者扱いしかされなかったという救いのない結末で、ダメ押しに最後の喪黒の一言が「残念ですなあ、せっかくイラストレーターとしてこれから売り出すというところだったのに。まあ、新人のイラストレーターはどんどん出てきます。彼一人いなくなったところでどうってことはありませんがね、オーッホッホッホ」うわ、ひでぇ…

 しかし、このブラックなところが気に入ってその後も見てしまいました。単独番組ではなく「ギミア・ぶれいく」の一コーナーだったので放送時間も一定なく他のコーナーが興味なかったことから見逃してしまった回も多かったのですが、毎回不幸な結末を迎える被害者(たまにそうでない回もありますが)を見てゾクゾクしながら大人ってバカだあなどと思ってみてましたが、ちょうどテレビスペシャルも放送されなくなったころに自分が社会人になって、社会人になりたての頃からはなんだか自分が被害者と同じ立場になって不快で見なくなってましたが、齢を重ねて世間がわかってくると皮肉とかがわかってきてまた見たくなりましたが、ビデオ時代が終わってDVDがなかなか出なくて再見の機会がなく原作漫画の方を読んでましたが、最近DVD-BOXが出てることを知りやすい買い物でもないのですが迷って買ってしまい、本日見てましたがこれが面白くてほぼ一日使って見続けてました。

 ちなみに原作漫画の方は漫画サンデー連載分はすべてアニメ化されましたが、中央公論連載分は特に後半アニメ化されてないものが結構あるのでそちらもアニメ化してほしいかなとも思いますが、喪黒の声役の大平透さんが今年亡くなっているのでやはり難しいですかね。似たような声の声優を起用して作ってはとも思いますが、イメージが変わってしまうので作らない方かいいかなとも思いますが…


しばらくブログ書いてなかったので久し振りになりますが、昔の映画館では2本立てをよくやっていたという話から考えていた私がDVD・Blu-rayで見た映画の2本だとといったものをやりたいと思います。

まずは本日見た
『ブロブ/宇宙からの不明物体』
『見えない恐怖』
の二本立て。

『ブロブ/宇宙からの不明物体』は昔テレビで1回見てその後はDVDが何故か発売されずに見てなかったのですが、オンデマンドDVDで発売されたので購入してみました。これ『マックィーンの絶対の危機』のリメイクですが、オリジナルがスティーブ・マックィーンが主演でなければ名前が残らないであろう液体状の宇宙生物が人々を襲うというただのB級ホラーでしたが、こちらは監督に『マスク』『イレイサ―』のチャック・ラッセル、脚本に『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボンが参加してることもあってかストーリーはオリジナルをある程度踏襲しながらもオリジナルより面白くなってます。宇宙から落ちてきた隕石から出てきた液体生物が人々を襲うといったところは一緒ですが、こちらでは液体生物に驚くべき秘密が隠されております。

『見えない恐怖』は昔レンタルビデオで見てやはりDVDがなかなか発売されずオンデマンドDVDで発売されたので購入して見ました。監督が『ミクロの決死圏』『トラ!トラ!トラ!』等を撮り近年再評価が著しく私の大好きな監督であるリチャード・フライシャーであり、ストーリーはミア・ファロー扮する盲目の女性が叔父一家を殺した殺人犯に襲われ逃げるといったものですが、犯人がブーツだけ移してラストまで顔を出さず、殺人犯の動機がただブーツに車で水しぶきをかけられたというだけで仕返しに嫌がらせをして殺害というまるでスピルバーグの『激突!』のようでした。全体的にはフライシャー特有の淡々演出ながらも無駄がなく職人監督らしい手堅い演出で面白く見られました。現代日本のくだらない2時間サスペンスの作り手たちはフライシャーの爪の垢でも煎じて飲んでほしいです。






しばらく更新してなかったので久々となりますが、
江戸川乱歩の美女シリーズがBlu-ray化したということで更新しました。

このシリーズ、土曜ワイド劇場枠で1977~1985年まで放送されてたシリーズで、私の年齢としては2~9歳頃になりますが『白い乳房の美女』など途中で寝てしまったようですがおぼろげにリアルタイムで見たような記憶があります。まだ6歳だったはずですが、6歳でこれを観たらトラウマになるわ…
後はリアルタイムで見た記憶はないですが、唯一最終作の『黒真珠の美女』は天知茂追悼記念で確実にリアルタイムで見てました(でも、ラスト直前で寝てしまってました)。
ほとんどは1980年代後期にはよく再放送をやっていたのでほとんどそちらで見てました。その頃には江戸川乱歩の原作も読んでましたが、原作に忠実なものは少なく大なり小なり原作と設定が変えられてるものが多く、中には「原作と全然違うじゃん!」と言いたくなるものもありましたね。

『宝石の美女』で田村高広を知ったのですが、同じ時期に公民館ホールで『春駒のうた』を観て人間味あふれる頑固爺役やってた俳優が、女性の入浴を覗く役をやってるのを見て同じ俳優でありながら役柄の違いに慄然としましたね。原作の「白髪鬼」読んでみると一度殺された男の復讐譚で明智小五郎なんかどこにも出てこないのにも慄然としました(原作は原作で面白かったです)。『赤いさそりの美女』最初見たときは話がよくわからなかったのですが、サソリのいれずみとかラストの火事が異様にトラウマになってました。後にDVDで見たら犯人が興奮すると顔にサソリの形の痣が出てくる女性でしたが、花輪和一の漫画に似たような女性が出てくる漫画があったのが妙にリンクしましたね(こちらは蛙ですが)。他にも黄金仮面などの妙な恰好の怪人がたびたび出てきたり残酷な殺人(今見るとメイクが陳腐にも見えますが)と正に江戸川乱歩の耽美なエログロ世界に浸れる楽しいシリーズでした。だから今の2時間サスペンスは平凡で平板でバカバカしくてつまらなくてとても見てられず全く見てません。今のテレビ局の人間は昔の人の爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいものです。

1990年代後期になると地上波での再放送はほとんどなくなりましたが、2000年代初期にDVD発売されて再放送に全く当たらなかった『天国と地獄の美女』とビデオ録画に失敗して見れなかった『天使と悪魔の美女』を初めて見ました。『天国と地獄の美女』は大蛸がエド・ウッドくさいとか水族館だかレジャーランドでロケしたんじゃない?的映像が拍子抜けですが、あの原作「パノラマ島奇談」を何とか映像化しようという心意気はすごいです。人間花火もちゃんとやってるし。

すでにDVDは全巻購入してましたが、やはり高画質ということでBlu-ray BOX購入しました。

天知茂の死後、北大路欣也で1986~1990年に6作、西郷輝彦で1992~1994年に2作で美女シリーズは続きましたが、北大路欣也や西郷輝彦ではお堅いイメージが強くて江戸川乱歩の世界には合いませんでした。(ましてや美女シリーズではもはやないが土曜ワイド劇場枠で放送された稲垣五郎の明智なんか論外!)北大路欣也版は3作目あたりまでは見てましたが、後半あたりには見なくなり、西郷輝彦版は全く見てません。こちらのシリーズもDVDは出ましたが全然興味ないので手出ししませんでした。明智役だったら、天知と同じ新東宝出身で丹波哲郎(2000代に入ってですが『盲獣対一寸法師』で明智小五郎に扮してました)とか天知の弟子からで奥田瑛二とか美女シリーズにも脇役で出ていた宅間伸を抜擢してもよかったのでは?
あと、波越警部・文代・小林少年を総入れ替えしてしまったのもいただけなかったですね。とりあえずサブキャラはそのまま継続して徐々に交代していった方がよかったです。

天知茂で美女シリーズがもっと続いてほしかったとも思いますが、あまり長々続いてつまらなくなってイメージを台無しにするよりもきりの良いところで終わって美女シリーズはよかったなあと思っている方がよいのかもしれないと思う今日この頃です。