二本立名画劇場No.2 | 書きたいことを徒然と

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今年は11日の山の日を含めて15日まで夏季休暇でしたが、ボ~っとしてたり頭痛がして寝ていたりコミケ行ってたり上坂すみれのイベント行ってたり和泉つばす展行ってたりして、気がついたらほとんど映画見ておらずこの時期は必ず1本は映画館で映画観ることにしているのですが、今年は劇場で観たい映画がほとんどなく話題の『シン・ゴジラ』は私にとってのゴジラは昭和シリーズで終わっているのであまり観たいとは思わず、ちょっと観たいなと思ってる『生きうつしのプリマ』も慌てて行くほどでもないなということで、結局映画館行かずに夏季休暇最終日を迎えた本日はSTARチャンネルや洋画専門チャンネルザ・シネマで放映して録画して溜まっていた映画を家で見てました。その中でザ・シネマで放送された二本を。

聴くと自殺するという呪われた曲『暗い日曜日』については本で読んだことがあり、『シンドラーのリスト』の中でラジオから流れる曲がこの曲だということも後で知りましたが、その呪いの曲の誕生秘話として作られたのが映画『暗い日曜日』だそうで、日本では2002年に劇場公開されていたようですがその時は特に興味がなく劇場に見に行くこともなくDVDが出ていたこと(現在は廃盤)も知りませんでした。ザ・シネマでは激レア映画ということで録画してましたが、観てみたらかなり面白い映画でした。
第二次大戦前のブダぺスト、レストランの支配人サボーとウェイトレスのイロナ、ピアニストのアンドラーシュの三角関係から、アンドラーシュがイロナに捧げサボーの工作により『暗い日曜日』がレコード化され世に出ますが、アンドラーシュは三角関係を続けることや曲による自殺者が出たことに悩みます。そんな時、昔の常連客ヴィークがナチ親衛隊幹部として現れ、イロナに惚れていたヴィークはアンドラーシュを嫌い、アンドラーシュの方も今までの悩みに加えイロナとヴィークの関係を疑いついには自らもピストル自殺してしまいます。さらに、ヴィークはユダヤ人を助ける代わりに金品を要求して不正蓄財をしており、ユダヤ人であったサボーのことは命の恩人としてかばっていたが最終的には見放して収容所に送ってしまう。ヴィークに騙され体を奪われながらも生き延びたイロナは復讐を誓う。そして歳月が流れ…
冒頭が現代でラストでまた現代に戻るのだが物語の締めがすごくて意外な拾い物ものでした。

もう一本は打って変わって喜劇となる『大乱戦』。中世スペイン、思い税を搾り取る悪徳大臣サリュスト。しかし彼は悪事の数々、評判の悪さから王妃によって地位と財産を奪われてしまう。地位を取り戻そうとするサリュストは下男のブラーズを甥と偽り王妃を誘惑させ失脚を図るのだが…
悪徳大臣にフランスの人気喜劇役者ルイ・ド・フュネス、下男にイヴ・モンタンが扮しておりフランスではヒットしたようですが、笑いのセンスが古くてっきり1960年代の映画と思っていたら1972年の映画でした。そのくせ音楽はマカロニウェスタンぽくて印象がちぐはぐでした。まあ、そこいら辺を気にしなければばかばかしくて笑える映画ではありますね。