リアリティのダンス | 書きたいことを徒然と

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本日は渋谷アップリンクで『リアリティのダンス』を観る。

アレハンドロ・ホドロフスキー23年ぶりの新作。代表作の『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』は最初ビデオで観て、劇場でも2010年のリバイバル上映で観ているが、新作を劇場で観るのは初めて。

アップリンクでの上映のみR-18+で新宿武蔵野館等ではR-15+なのだが、局部などの修正・ボカシがなかったのでそれゆえなのか?と言っても今回は『エル・トポ』等でみられた血塗れ描写に関しては少なく、DVDで観たのみですがホドロフスキーの同志でもあるフェルナンド・アラバールの映画に近い感じでした。

物語はホドロフスキーの自伝の映画化であり、自身の少年時代を描いており、父親に暴力を振るわれ学校ではユダヤ人ということでいじめられますが、父親は独裁者を暗殺しようとして失敗した後、家に戻るまで様々な出来事を体験して反省し村を出る真での話です。

話だけだと嫌な感じになりそうですが、進行としてはホドロフスキー流のシュールな映像が展開し、元オペラ歌手の母親に終始オペラ調に歌わせてミュージカルみたいになっておりますので、描写が和らいでおります。

父親役はホドロフスキーの長男(『エル・トポ』に出ていたブロンティス・ホドロフスキー)が演じており、次男(『サンタ・サングレ』に出てたアクセル・ホドロフスキー)が行者役、末息子(『サンタ・サングレ』に出てたアダン・ホドロフスキー。音楽も担当)がアナーキスト役で顔を出してます。そして、ホドロフスキーが自分自身として登場してます。

ややソフトになった感もありますが、相変わらずのホドロフスキー節に感服しました。

明日はマルコ・ベロッキオ特集の『エンリコ4世』を観に行く予定です。