原発を考える市民のつどい | なにげない日々の風景。

なにげない日々の風景。

描いた絵、家の動物のこと、健康に良さそうなこと、
一個人の日々のできごとなどをのんびり綴ってゆこうと思います

原発を考える市民のつどいに行ってきました。

世界一の原発銀座と呼ばれる福井県の明通寺ご住職のお話でした。


地元の反対運動の経緯、国策としての原発推進、安全神話崩壊、

被曝労働者は兵士、特攻隊員と同じなどのお話しが1時間半以上ありました。


中でも

「大飯原発3、4号機が一年間動くと2基の炉内にたまる死の灰は

広島型原爆の2000発分、生成されるプルトニウムは長崎型原爆の60発分」

ということだけは覚えておいてください、とのことでした。


ご住職が最後に紹介された中村純さんの「新しいひとたちに」という詩が

胸にずし-んときましたので紹介します。


中村純さんは以前東京都に住まわれていましたが東京がもう住めない場所に

なってしまったので現在は京都に住んでおられます。




新しいひとたちに


あなたたちに詫びなければならない

素足で歩ける大地

思い切り倒れ込める雪原

せせらぎに飛沫をあげて歩く浅瀬の川

木漏れ日にふり仰ぐ森

色とりどりの落ち葉のプール

大地のエネルギーを蓄えた安全な作物

それらすべてを奪ってしまったことを


あなたたちに詫びなければならない

私たち大人の無知と無自覚と愚昧の結果

薄汚れた札束と引き換えに失われた日々

きらびやかな電飾の嘘

オール電化の指一本で回す生活

セシウム四百九十ベクレルのおしゃれなランチ

美しく盛り付けられた遺伝子組み換えのディナー

あなたたちに詫びなければならない

あなたのいのちの遺伝子が傷つき

あなたの体からはセシウムが検出され

あなたの甲状腺が腫れたこと


私たちにできることは

真実を探し続けること 伝え続けること

闘い続けること あなたたちを連れて逃げること

ひとつひとつの野菜や肉や魚を選び

私たち自身の手でくらしを紡ぎなおすこと


もう一度はじめからやりな直そう

海が汚れる前の 土が汚れる前の あの日

一番最初の あのときから

じんるいが 間違えたあのとき

原子力発電所が 私たち女の胎内 いのちの源まで

まっすぐに 直進を始めた あのとき




帰りに会場で小出裕章さんの「原発が許されない理由」という本を買いました!

小学校4年(10歳)から読める本です。すごくわかりやすい本です。

(東邦出版  1200円+税)

うりたまページ