名曲チャンネルコンサートスペシャル

~松本尚子・徳山美佳の、心で聴きたい名曲集~

@今福音楽堂

2024.6.23(日)

 

 

松本尚子(vn)

徳山美佳(pf)

 

2年ぶりにヴァイオリニスト松本尚子ちゃんのコンサートへ。

 

尚ちゃんが2019年に始めた

youtubeの「名曲チャンネル」が
5周年を迎えた記念に企画された

スペシャルコンサートでした。

 

 
初めましての今福音楽堂。
コンサート用の小さなホールなんだけど
ショッピングモールの中にあって、
地元に根差しているって感じが良き。
 
今回のコンサートはヴァイオリンもピアノも
すべて生音だったんだけど、
とってもクリアに響く、いいホールでした。
 
そんなホールでの今回のコンサート。
「この曲をやりたい、あ、あんな曲も!」
と曲を詰め込んだ結果、
まさかのほぼMCなしのコンサートに。
休憩をはさんで1時間ずつ、約2時間の間、
ぶっ続けのコンサートでした。
 
まずはノルウェーとアイルランドの
音楽家シークレットガーデンの
おなじみ『You Raise Me Up』から。
 
切ないヴァイオリンの音に会場が一気に
尚ちゃんの世界に引き込まれていきました。
 
同じくシークレットガーデンの『A Song』『The Pilot』と
続いた後は、お隣のデンマークへ。
 
尚ちゃんが「自分のための曲」と言ってしまうほど
大好きなコンチネンタルタンゴの名曲『Jealousy』では、
可愛らしい尚ちゃんが一転、妖艶な雰囲気に。
かと思えば軽くステップを踏んだり、ニコッと微笑んだり。
クルクルと変わる表情に魅せられました。
 
続いてはイタリアの映画音楽の世界へ。
F・フェリーニの名作『道』のテーマ
N.Rotaの『Gelsomina / La Strada 道』
 
映画自体も大好きなんだけど、このテーマ曲も本当に素敵。
苦しくなるほど切ない音が、胸に突き刺さるようでした。
 
同じくRotaの『Love Theme from The Godfather』の
後は、情熱の国アルゼンチンへ。
 
ピアソラが父を想って創った『Adios nonino』に続いては
みんな大好き『Libertango』
 
もう何も言うことはありません。
ただただ、かっこいい尚ちゃんのヴァイオリンと
美佳さんのピアノに酔いしれました。
 
ホンマにカッコ良かったぁ~キラキラ
 
初めてのMC(!)の後、しばしの休憩を挟んで第2部へ。
 
Villoldoの『El Choclo』に続いては、
尚ちゃんが一番最初のオリジナル曲『旅のはじまり』
 
新しい一歩を踏み出す時のワクワク感、
ちょっと不安な心…
いろんな気持ちが伝わってくる、大好きな曲です。
 
しっとりと可憐に咲いたのは
同じく尚ちゃんのオリジナル『六月の花』
この曲もホンマに大好きです。
 
島崎藤村の詩に大中寅二が曲を付けた『椰子の実』
優しい響きに心が癒されました。
こういうメロディがグッとくるのは
やっぱり日本人だからなのかなぁ。
 
『千の風になって』の後は、アメリカへ渡って、
『ウエストサイドストーリー』の曲をメドレーで。
『Tonight』とか『America』とか大好きな曲ばかりで
思わず踊りそうになっちゃいました←やめとけ
 
名曲チャンネルでも人気のあるヴァヴィロフの
『Ave Maria(カッチーニのアヴェマリア)』
尚ちゃんのコンサートでは、ほぼ毎回聴いてる曲だけど、
毎回、感じ方が違う気がします。
今回は、切なさの中にも安らぎのようなものが感じられて、
なんだか落ち着いて聴くことができました。
 
本編最後は、おなじみ『Csardas』
この曲もただただ凄かった!!
涼しい顔で超絶技巧を弾きこなした
尚ちゃんと美佳さんに拍手喝采拍手
 
 
アンコールはポンセの『エストレリータ』
 
星のように煌めくヴァイオリンとピアノの音に包まれて
宝石のような素敵な時間が幕を閉じました…
 
改めまして、名曲チャンネル5周年おめでとうございます。
10年、20年目指して、もっともっとたくさんの
名曲を紹介してくださることを期待してます。