葉加瀬太郎 コンサートツアー2024
NH&K TRIO スーパーチェンバーミュージック
〜moderato〜
@ロームシアター京都
2024.5.8(水)
葉加瀬太郎(Vn)
西村由紀江(Pf)
柏木広樹(Cello)
今野均(1st Vn)
加藤光貴(2nd Vn)
生野正樹(Vla)
西嶋徹(CB)
開演時間になり、客席の電気がすーっと暗くなると
ステージ上の巨大なスクリーンに
映し出されたのは、異国の少女。
少女の弾くピアノに合わせるように
由紀江さんのピアノで始まったのは『エトピリカ』
音と映像で繰り広げられる世界にうっとり。
会場がNH&Kワールドに惹きこまれていきます。
『ひまわり』では曲と連動した鮮やかな色彩が
拡がるスクリーンにもはや夢心地でした。
西村の「N」、葉加瀬の「H」、柏木の「K」
3人のイニシャルから名付けられたNH&K TRIO
葉「NHKにすると専属みたいになっちゃうので、
間に「&」を入れました。」
「とはいえ、紅白とかに呼んでくれたら、
そこは大人の対応ですぐにNHKに変えさせて
いただきます(笑)」
続いては、カッシー作の『TODAY for TOMMOROW』
葉加瀬さんが室内楽を「会話のような音楽」と
例えた通り、お互いの顔を見合わせ
ニコニコと会話を楽しむように音を奏でる3人。
ルノワールの『可愛いイレーヌ』を
モチーフとして創った『少女がみたもの』
作者の由紀江さんからモデルとなったイレーヌの
過酷な人生について聞いたからなのか、
曲を聴いてるうちに胸がいっぱいになって
気が付けば頬が濡れていました…
葉「それではここでツアーのグッズを紹介して
いきたいと思います」
柏「もうするんですか?まだ4曲しかしてないのに」
ツアーのたびにツアータイトルに合わせた
グッズを考える葉加瀬さん
昨年のツアーは「Adagio」に
ちなんで「アダー塩」だったそう。
今回は「moderato」なので
「もでラード」というのを考えて、
3人の中では好評だったんだけど、
スタッフに止められた(笑)ので、
考え出したのが、「もでら~糖」
葉「沖縄産の黒糖を使ったお菓子です」
「1袋1,000円となっております!」
柏「夢グループの方ですか?」
由「やっすぅ~い」
由紀江さん、こんなのもやってくれるんだ(笑)
圧巻だったのはピアソラ作の『ブエノスアイレスの四季』
春夏秋冬、4曲、20分に及ぶ大作。
魂のこもった音に胸が熱くなりました。
愁いを含んだロマンチックな『秋』が
特に好きだったな~。
2部は2本のヴァイオリン、ヴィオラ、
コントラバスを加えた7人編成で。
大好きな『Another Sky』に続いては、
『シシリアンセレナーデ』
美しくも儚いストリングスのメロディに
胸が締め付けられるようでした…
葉加瀬さんが敬愛する
クライスラーの『前奏曲とアレグロ』、
有名な『タイスの瞑想曲』の後は、
由紀江さんの情熱的なイントロから
始まった『リベルタンゴ』
7人の音の圧が凄すぎて、
もう言葉にならないくらいカッコよくて
震えました。
『チャルダッシュ』では、ヴァイオリンの見せ場を
由紀江さんがトイピアノで横取り⁉
オチャメな由紀江さん、カワイイ~
本編最後は『情熱大陸』
グッズ紹介のコーナーで宣伝しまくってた
「はかセンス」をみんなで振りまくって
大盛り上がりでした。
めっちゃ楽しかったぞぉ~
アンコールは新曲『moderato』
やさしく温かい音に包まれて、
幸せな時間が幕を閉じました…