松本尚子 1stアルバム「赤と白」発売記念公演

@大丸心斎橋劇場

2019.8.1(木)

 

 

松本尚子(vn)

塩入俊哉(pf)

 

表現することが大好きな尚ちゃんが

初のソロアルバムの発売記念公演の

会場として選んだのは“劇場”

 

大丸心斎橋劇場をびっしりと埋めた

満員のお客さんの前に

真紅のパンツスーツで現れた尚ちゃん。

 

静まり返った空気を切り裂くように

始まったのは『ジェラシー(タンゴ)』

 

挑発するかのような妖艶な笑みを見せながら、

舞うように奏でる尚ちゃん。

それはまさに“赤”

セクシーな尚ちゃんにドキッとしました。

 

ピアソラの『フーガミステリオーゾ』に続いては

塩入さん作曲の『面影』

 

やっぱりこの曲、大好きだ~~~

一番最初に聴いた時に大好きになって

次のライブでもぜひやってください!って

お願いしてしまったほど大好きな曲。

今回のライブでもやってくれてホンマに嬉しかった~。

しかもアルバムにも収録。

いつかのブロクでぜひ音源化してほしいって

書いていた夢がかないました。

尚ちゃん、塩入さん、ありがとうございます♪

 

今回のアルバムには尚ちゃんのオリジナルも収録。

しっとりとして凛とした『六月の花』も

希望の道が見える『旅のはじまり』も好きなんだけど、

一番好きなのは『ストリートワルツ』

 

パリの街角を笑顔で行き交う人々や

街の喧騒が聴こえてくるような、とっても楽しい曲。

自然と笑顔になれて、大好きです。

 

塩入さんが静かにステージを去り、

無伴奏で始まったのは『荒城の月』

 

無伴奏とは思えない分厚い音。

メロディと伴奏が複雑に絡み合って

まるでパズルのような音。

ヴァイオリンってこんな音も出せるんだ!?っていう

ヴァイオリンの可能性のようなものも感じる、

尚ちゃんのテクニック炸裂のスゴイ演奏でした。

 

塩入さんがソロで奏でたのは『めぐりあい』

愛情たっぷりの優しいピアノが心に響きました。

 

塩入さんのソロコーナーの後、現れた尚ちゃん、

今度は華やかな白のドレス!

 

「あ、レイア姫や・・・」

 

スツールに腰掛けながら、始まったのは『枯葉』

ジャズのスタンダードとして有名なこの曲だけど、

尚ちゃんの演奏は、ジャズでもなく、シャンソンでもない

とっても不思議なアレンジ。

情感たっぷりの演奏にぐっと惹きこまれて、

終わった時には、思わずタメ息でした。

 

尚ちゃんのライブではおなじみの『Por Una Cabeza』、

情熱的な『ゴッドファーザー 愛のテーマ』の後は、

シャンソンの名曲『愛の讃歌』

 

尚ちゃんの演奏で何度か聴いたことのあるこの曲だけど、

今回は、今までとは違った感じに聴こえて。

 

優しさに満ちた愛、母性とも言える無償の愛、

そして狂おしいほどの情熱的な愛…

様々な愛の形を演じる、独り芝居のようでした。

 

塩入さんの『ブラックバカラ』

きらびやかな黒、つやのない漆黒、闇のような深い黒…

尚ちゃんも言ってたけど、黒って一色じゃないんだって

感じさせてくれる、本当に素敵な曲でした。

 

本編最後は「みんなで楽しみたい」と『チャルダッシュ』

自然と会場から湧きおこった手拍子♪

会場が一つになって、尚ちゃん本当に嬉しそうでした。

 

アンコールに応えて登場した塩入さんが

イントロを奏ではじめ、尚ちゃんが登場して

始まったのは『リヴェルタンゴ』!

大丸心斎橋劇場のステージを右に左に、

泳ぐように演奏する尚ちゃん。

もうトリハダが立つほどかっこいい『リヴェル~』でした。

 

最後はアルバムでも最後に収録されている

『ラヴェンダーの咲く庭で』

華やかで美しいメロディに酔いしれながら、

“赤”と“白”に彩られた素敵な時間が幕を閉じました…

 

今回、ソロアルバムを発表して、

新しい一歩を踏み出した尚ちゃん。

ジャンルにとらわれず、いろんなことに挑戦して

僕たちを楽しませてくれる尚ちゃん。

これからも“表現者”松本尚子に期待してます。

 

改めましてソロアルバムの発売おめでとうございます!

 

☆★☆ セットリスト ☆★☆

ジェラシー(タンゴ)

フーガミステリオーゾ

面影

ストリートワルツ

六月の花

旅のはじまり

荒城の月(無伴奏)

めぐりあい(pf.solo)

枯葉

Por Una Cabeza

ゴッドファーザー 愛のテーマ

愛の讃歌

ブラックバカラ

チャルダッシュ

 

enc.

リヴェルタンゴ

ラヴェンダーの咲く庭で