EL Café del Tango 12 
タンゴ・グレリオ×松本尚子
TANGO ELEGANTE
@Tina Lente
2019.3.8(金)



松本尚子(vn)
タンゴ・グレリオ
 星野俊路(Bandbneon)
 米阪隆広(Gt)

大好きな街、中崎町。
その中崎町にある、素敵なカフェTina Lenteさんで
行われたタンゴ・グレリオと尚ちゃんの
素敵なライブに行って来ました。

Tina Lenteさんは100年以上の歴史を持つ
古民家を改装したカフェ。
外観も内装も素敵で、それだけでテンション↑↑

そんな素敵なカフェの2Fギャラリーでのライブ。

まずは、タンゴ・グレリオのお二人での
『Ventarrón』で始まったライブ。

続いて、尚ちゃんを加えて、始まったのは、
尚ちゃんのライブでもおなじみ『Por Una Cabeza』
やっぱり、この曲大好き♪
ウキウキとドヨーン(表現が雑w)の落差が楽しくて
聴いていてニヤニヤしてしまいます(笑)

『Una noche de garufa/酒宴の一夜』も楽しい曲。
元々下町の酒場の音楽だったタンゴ。
そのルーツを色濃く残すメロディとリズム。
ガヤガヤと騒がしい、陽気なドンチャン騒ぎが
目に浮かぶような曲でした。

思わず体がゆらゆらと揺れ出す、
可憐なワルツ『valsecito amigo』に続いては、
『シンドラーのリストのテーマ』
美しくも悲しすぎるメロディに
心が締め付けられ、胸が張り裂けそうでした。

第1部最後の曲は『Nocturna』
「nocturne=夜想曲」というタイトルから想像される
曲調とは少し違って、にぎやかな第1部と
甘い雰囲気の第2部で構成された2部形式の曲。
賑やかな中にも甘い、一粒で二度美味しい的な
素敵な曲でした。

第2部のスタートはギターとヴァイオリンで
『Tanti Anni Prima』
尚ちゃんのライブで何度か聴いたことがある曲だけど、
また違った雰囲気でびっくり!
そこはかとなく優しい雰囲気で、
まるでマリア様の胸に抱かれてるような、
崇高ささえ感じる気高さ。
心がすーっと癒されました。

続いては、バンドネオンとヴァイオリンで
『Soledad/孤独』
静かな情熱を感じる曲でした。

ここで今回の「僕的」メインイベント!
(グレリオのお二人、ごめんなさい)

尚ちゃんのオリジナル曲『Street Waltz』を
タンゴアレンジにした「中崎町ver.」
僕の中でこの曲の舞台はパリの街角なんだけど、
ギターがイントロを弾きだすと、
あら不思議、そこは異国の下町酒場。
酒を飲み、歌い、踊り、笑う人々。
そして、その陰に垣間見える人生の苦悩。
情熱的で濃厚な、夜の酒場が見えました。

続いては『Tanguera』
日本では「タンゴの好きなお嬢さん」という
タイトルで昔から知られてたのだとか。
パーカッションを模したギターを叩く音から
始まったとても情熱的な曲。
途中で『荒城の月』のフレーズが聴こえるのは
作曲者同士が知り合いだったことからの
オマージュだそうです。

『Milonga triste/悲しきミロンガ』の
美しくも悲しいメロディは、心に沁みたな~。
切ない響きに思わず涙が出そうになりました…

本編最後は、ピアソラが自分のバンドの
ヴァイオリニストをイメージして創った『Escualo/鮫』
ピアソラの好きだった鮫釣りがモチーフだそうで、
荒々しくて、戦闘的な、こちらに向かってくるような
曲調がとってもかっこいい曲でした。

アンコールはおなじみ『Libertango』
バンドネオンが入った編成で聴くのは
初めてだから嬉しかったぁ~。
ギターとバンドネオン、ヴァイオリンが
ぶつかりあったり、溶けあったり…
互いに競うようにクライマックスへ!
情熱的でカッコイイ『Libertango』でした。

古典的なものからピアソラまで
いろんなタンゴをがっつりと堪能しました。

とっても奥が深そうなタンゴの世界。
ちょっとハマりそうな予感…

また、この編成でやってくれることを
楽しみにしてます。

☆★☆ セットリスト ☆★☆
【1st】
Ventarrón
Por Una Cabeza
Una noche de garufa/酒宴の一夜
valsecito amigo
シンドラーのリストのテーマ
Nocturna

【2nd】
Tanti Anni Prima
Soledad
Street Waltz~中崎町ver.~
Tanguera
Milonga triste/悲しきミロンガ
Escualo/鮫
Libertango