こんにちは。
訓練校クラスの生徒たちは、18歳〜20歳くらいまでの学卒生が比較的多いです。
軽度知的障害者クラスなので、特別支援校(旧養護学校)卒業生か、自由度の高い私立高(サポート校、通信制高校等)卒業生になるのですが、年齢や障害によるハンディはほぼ同じでも、
卒業までに、集団社会生活を送る上で必要な【集団内での体験】が、自由度の高いサポート私立校を卒業した学生はとにかく少なく、卒業してからの
【経験不足による習得の遅れ、周りに合わせられない】
がはっきり現れるケースが多いです。
特別支援学校は、少人数制(1クラス8〜20名程度)で、1年次から卒業後に就職する事を意識づけしたカリキュラムが組まれ、2〜3年次までに、企業実習に1人平均2〜4社くらい行って、職場で働く模擬体験をしています。
また、職業訓練校に入校する前にも、担任教員が生徒の引き継ぎを個別に実施する時間を割いてくれます。
そのため、どんな性格特性か、生活や就職に向けた課題は何かなどを訓練校の職員に引き継いだ上での入校ができています。
特別支援校卒業生は、訓練校の通常生活に慣れるのが早く、15歳から卒業までにかなり【集団の中での自分と相手】を意識したグループ活動、体験型学習、役割分担などを取り入れた教育環境だったことがうかがえます。
それに対し、「まずは登校し自由に楽しく個性を尊重していきましょう」
という【やや緩め】のサポート校(私立高)は、学費は高額なのですが、集団社会に必要な規律や、グループワーク、企業実習などにあまり力をいれず
【苦手なことを本人が主張して特別扱いを受け入れる】
ような教育方針になっているようです。
中学校までの義務教育に馴染めなかったり、うまく適応できず、不登校や引きこもりになってしまう可能性を考慮した、【緩めサポート校】の存在は安心できる場所のひとつとも言えます。
が、自由を謳って、社会生活に必要な規律や集団教育にあまり取り組まず、自習による学習とチェックだけして概ね卒業させてしまう学校が複数実在するという事には、教育現場で働く者として懸念が…。
今訓練校に通学している【サポート校】卒業の学生は、特別支援校卒業の学生が卒業前に確実に習得してきた、集団生活を送る上での基本(遅刻なし、忘れ物なし、タスクや役割を最後まで終わらせる、周囲に合わせる)などを習得しなかったままなので、日々意識づけさせています。
まあ、まだ18歳なので、今からでも遅くはないとは思います。でも、やっぱり15〜18歳までに必要な他者との関わり方や合わせ方を学校で(家庭でも)ほぼ学ばずに来てしまった事は大きく、本人にしても家族にしても、
「将来働くために、どんな教育方針の学校を選ぶか」
や、障害特性があるなら早めの相談と対応がとても重要になってきます。
一時的には(自由度が高く)子供に学習負担や規律が少ないサポーター校が、社会人になってからの「社会不適応」な人を増やしてしまうとしたら、社会的な役割を果たしてはいない教育機関だという事になり、フリースクールなども、学校によっては考えさせられます。
