こんばんは。


少し前になりますが、6月14日に所沢でのブルース・リウのピアノリサイタルに行ってきました。


2021年のショパン・コンクール優勝者で、昨年春に川崎のリサイタルを聴いて以来なので、1年数カ月ぶりでした。


音色の響きが豊かで、今回は【月】をテーマにリサイタル用の曲を選ばれたブルース・リウの繊細な感性が繰り広げられた演奏会でした。



【プログラムから】
・リゲティ〜ピアノ練習曲集第1巻 第4番「ファンファーレ」


機械的で無機的な運動性が特徴のリゲティの曲を、ブルースリウは、今回の日本リサイタルツアー前に動画で、


「サルバドール・ダリの絵画の世界を彷彿させるような、夜の始まりに向けて一気に集中力を高めてくれるような曲」


と表現されていて、どんな夜が始まるのか…ピアノの世界にすぐに惹き込まれていきました。


・ベートーヴェン〜ピアノ・ソナタ【月光】


・ショパン〜ノクターン第7番、第8番


ショパンの曲を演奏しているブルース・リウの、とても繊細なノクターンが美しく、やっぱりショパンの演奏が際立つピアニストだと感じました。


・ラヴェル〜道化師の朝の歌(鏡より第4曲)


リサイタルの曲目に入ることが多く、リウさんのお気に入りの曲なのではと思いました。


演奏は躍動感あるリズムの曲が立体感を持ち、道化師が鏡の前で佇み、透明と影と不思議な謎がある鏡を見ているかのような、立体的な鏡の印象を与えてくれました。


・ドビュッシー〜夢


・ベートーヴェン〜ピアノ・ソナタ【ワルトシュタイン】


粒立ちのよい輝くような音色で、ダイナミックというより、明るさや高貴さを感じる演奏で、弾き方にブルース・リウならでは…の煌めきがありました🎶


・モンポウ〜月の光によるグロッサ


・アルベニス〜イベリア〜港


・リスト〜スペイン狂詩曲


後半に、フラメンコの源流となった舞曲と、リストのスペインによるスペイン舞曲を題材にした色彩豊かな曲が響きました。


ブルース・リウは演奏する際のスタイルがとても謙虚で、ステージ上でも中央よりも端よりで挨拶をされていましたが、そんな控え目な姿が、かえって光を放っているような雰囲気がありました。




アンコールでは、ショパンやチャイコフスキーに加え、なんとバッハのフランス組曲【第5番】を全曲弾いてくれました♪


おしゃれな選曲〜嬉しいリサイタルのひとときでした。