年 2回の留学生にとって大きな試験、EJUの1回目が終わりました。
次は7月のJLPTがあります。
今週は全クラス、授業を1日模試形式にして、受けさせました。
どのレベルの学生にとっても、ハイスコアな学生の共通点は、
⭐️4技能(書く、聞く、話す、読む)のバランスが良い事
ですが、テストに置き換えると、語彙力が圧倒的に高く、語彙部門ではほぼ満点取れる学生が、ほかの部門でも高いスコアを維持しているという共通点があるようです。
日本語は漢字という表意文字とひらがなの組み合わせから成る文章が多いため、仮に発音できなくても、意味が大体見て分かる漢字圏の学生は、基本的に語彙力が他の国の留学生より高いのです。
そして、漢字圏の学生たちは、漢字が含まれる文脈からも意味を推測しやすいため、読解も得意な学生が多いです。
また、日本語はひらがな、カタカナ、漢字から成り、語彙数が多い言語で、4技能では【書く】技能が最も難しいと言われています。
では、限られた学校の授業で、試験前には何を重点的にやったらいいかというと、私としては、語彙問題は基本的に外せないと思います。
特に、非漢字圏では、語彙力を伸ばせないと、ほかも伸びにくく、例えば聴解をする際も、聴解の話や会話に出てきた【口語形式での語彙や言い回し】の解説などをして意味理解をさせていかないと、点数にはつながらないのです。
聴解時間のうち3分の1くらいは、語彙の解説や意味理解への時間にしています。
語彙力がついてくれば、読解、文法も比例して伸びてくる事が多いように感じます。
語学を学ぶ際は、単語帳の語彙をまず覚えるって事をしますよね。
レベルがN1になった時、語彙力が当然、更に増えるのだけれど、N2で語彙力を積み上げてきている学生は、それまでの知識を応用させられるので、理解が早いようです。
逆に語彙力をN4レベルでもつけていないと、後々伸び悩む事になるので、ミニテストなどで語彙テストを授業時間に毎回入れると、クラス全体のスコアが上がりやすくなるように思っています。