来週からの日本語初級クラスは、通常の教科書に、JLPT対策を60分授業内に充てる形式に変わります。


担任の先生からは、JLPT対策用テキスト指定「新完全マスターN3聴解」がありました。


早速、担当するテキスト部分を準備としてチェック。


今やっている初級クラスの学生(教科書はみん日の33課)にとっては、難しめな内容になりそうな感じです。


・学生にとっては未習の語彙が、会話文中に多い。会話文が聴解タスクより長めになるため、集中力もより必要に。


ただし、集中力維持できる学生や、少人数のクラスになら、濃い内容で進めやすそうなテキスト。どちらかというと漢字圏向き。


・会話の速度は、普段授業で使っている「みん日~聴解タスク」より少し速い。


・非漢字圏の学生にとっては特に、イラストが少ないテキストで馴染みにくいかも。画像提示などで補足説明時に補う必要あり。


これらが、ざっと、気になった点でした。


かつてアドバイスを頂いた教務主任からの言葉を思い出しました。


「聴解は、慣れていない学生や、聴解が苦手な学生にする場合、試験対策でも、レベルを簡単な内容からゆっくり上げていくのがポイント。


学生によっては、難しいと感じ量が長いと、耳が塞がったように、何も聞き取れなくなっちゃう事があるから。」




自分が英会話を聞く場合に置き換えてみると、教務主任が言われた事はとても分かりやすく当てはまります。


それに、授業中、全部聞かずに耳が塞がったようになってしまっている学生たち、いるので、貴重なアドバイスでした。


で、N4レベル教材からにしましょうかと提案できるかというと、N3目指すという学校としての方針もあり、やはりまずは授業で使ってみないと・・


そんな訳で、既習語彙が多めで、重要語彙を会話上に多く繰り返す【ポイント理解】の項目から、問題を抜粋して実施していくことにしました。


【概要理解】は、話全体から流れを理解し、次にどんな行動をするか、などを予測して解答を選ぶスキルが学生に必要になるので【ポイント理解】より難易度が上がります。


そこで【概要理解】は、【ポイント理解】で学生がもっと慣れてきてからするように順序に組み立てました。


長い聞き取りタスクの後、【即時応答】を入れて、短時間で選ぶ問題にも慣れさせる必要があります。


クラスの特徴や人数によっても、同じ教材でやりやすさは変わるので、結局は、使いながら、その都度の授業での工夫と、授業後の再検証~などを積みながら、テキスト教材を吟味していくようにしようと思っています。