先月26日はフラメンコ・ギターリスト【沖仁】さんの演奏会でした🎵🎶


会場は上野の東京文化会館小ホールで。


沖さんの演奏会は、毎年この時期に開催され(今年15回目)、今回はスペシャルゲストに、フラメンコ・ギターデュオの徳永兄弟が加わり、久しぶりにフラメンコの生演奏に浸れました✨


↓当日のチラシから


興味深かったのは、ライブの合間に3人のトークで話題になった徳永兄弟の留学に関する事でした。

二人共1990年代生まれ。

父がフラメンコギター教室を、母がフラメンコダンス教室をそれぞれ運営する家庭環境で育った二人。子どもの頃からギターに馴染んでたそう。

兄の健太郎さんは、中学卒業後、スペイン・セビリアのフラメンコ芸術学院に3年留学し、本格的にギターを学んだそうです。

中学在籍中に、スペイン留学を決心できるという進路は、なかなか度胸あるな~と。

ご本人は、

「フラメンコギターを高校で専門的に学ぶなら、日本にはそういう学校はなく、選択肢がスペイン留学しかなかったので。それしかないと思ったら割と決められました。」

爽やかに語っていました。

ただ、留学後すぐにホームシックになったり、最初はスペイン語で、「はい、と、いいえ」位しか話せなかったと。

一次帰国した際に、兄の見違えるようなギターの上達ぶりに憧れ、弟(康次郎さん)もスペイン留学を決意し、2年後追いかける事に。


↑徳永兄弟のCD~NeoFlamencoから。兄(左)、弟(右)

二人とも、卒業後スペインのギターコンクールや、国際コンクールで受賞し、2014年からは演奏&創作活動で日本とスペインとで、目覚ましい活躍を続けています。

二人によると、スペインへのフラメンコ(音楽)留学は、外国人では日本人がかなり多いそうで、知らなかった・・。

スペイン側も留学生向けに、音楽の専門課程コースを充実させてきており、徳永兄弟が留学した当時にはなかった設備やコースが増え、年々便利になっているそうです。

セビリアで2年に一度開かれるフラメンコの世界フェスティバルには、日本人が多いため、会場アナウンスは、スペイン語、英語、日本語で進行するんだとか。

確かに、フラメンコダンス教室とか2000年前後は日本でも全盛期だった気がします。
(自分もカルチャースクールで少し習った事が)

10代後半でも、目的意識や、やりたい方向が明確なら、早めの留学は専門スキル取得にとても役立つし、人と違う進路を恐れなくてもいい時代に、移ってきていると感じられたトークでした。

選択肢が多い時代というのは、少ない時代より絶対いいし、遥か遠い国で留学生活を送る日本人、増えてるんですね。

この日、会場は満席。
アンコールでは、沖さんと共にフラメンコギターの巨匠~パコ・デ・ルシア(元祖飛び出すハート)作曲の【二筋の川】を演奏してくれました。