先週のネパール人留学生初級クラスは、みんなの日本語48課【使役形】のレッスンでした。


受身形に比べて使役形は難易度がやや上がり、敬語を導入する時のように、ソーシャルポジション(社会的立場での上下関係)も伝えながら、場面導入していきました。


割と要領を得るのが早い学生のクラスで、タスクそのものは、予想していたよりスムーズでした。


次は、みん日テキストの副教材の【文型練習帳】にあった文づくりと発表に取り組ませました。


「皆さんは、将来、子どもに何を習わせたいですか?」


今まで、中国人の留学生向けには何度かやってきているので、習い事からその国らしい「特技や長所」を引き出すのは楽しいと思っていました。


印象に残っている留学生からの答えは、


・弓道~高校時代に経験したから。


・楽器~笛。日本人は楽器を持っている学生が中国より多いので、習わせたい。


・武術~精神力もつけられるから。


などでした。


さて、ネパールの学生に対しては、「習い事」という概念があまりなく、みん日の既習課の会話動画~茶道体験~なども、堅苦しい印象を与えていたようにも感じました。


それ以上に、経済的事情から、

「留学だけでも大変なのに、習い事なんて贅沢できるほど、豊かじゃないよ・・」


という無言の答えを、学生たちのどこか冷めた視線から投げられた気がして、ちょっとやりにくくなりました。


習い事ではなく、

「将来、子どもに、どんな仕事をさせたいですか。」


という質問にした方が良かったなと、反省しました。


それでも、ネパール学生たちが持っている明るさ、おおらかさに救われる事は多く、


「ダンス~!ダンスを習わせたいです!」


と答えてくれた学生がいました!


実際民族舞踊教室のようなものはあるらしく、ダンスが身近な国って体にもいいな~と、その国の特色を感じられた時間でした。


使役形~活用変形では、習わせる(動詞Ⅰグループ)を、習わさせる(Ⅱグループの食べさせるとの混同)に学生たちが間違えやすいところは、毎回注意が必要なポイントですね。