勤務先の日本語学校は、昨年度から校舎内がほぼ定員数に達しました。


5階まで留学生でいっぱいです。


校内のトイレ数が少なく、休憩時間の混雑を避けるためもあり、授業は、クラスによって15分の時間差を設けています。


9時30分開始と、9時45分開始のクラスとに。


教師たちは、9時10分頃に教室に入り、パワーポイントや聴解の音調整などを確認しながら、留学生の登校を待ちます。


朝の15分は、学生にも、教師にも貴重な時間・・


私は遅い45分開始の方で、ゆっくり待てるかな~と教室に入り数分後。


服を入れた、大きなスーパーのビニール袋を携えたネパールの留学生が


「入ってもいいですか、先生。」


元気に日本語で、こう聞いてから入るのがネパール式のようで、ドアから覗く姿がかわいらしいです。


「早いね~。どうぞ~。」


いつものやりとりの後、ついその、留学生が携えてる袋が気になってしまって。


忙しいから、授業後にコインランドリーなんかで洗う服を持って来たのかと想像し、


「あなたの服が入っているの?」と聞くと、

「アルバイト!先生。マクドナルドの服・・」


意外な答えが返ってきて、はっとしました。

「あ!制服、ユニフォームね。」

「はい。仕事終わったから。」


「え、朝働きましたか?」

「そう。6時から9時まで。土曜日から火曜日まで働いてます。」


学校から一駅先の駅前は電車で数分。そこで朝9時まで、3時間仕事をしてから授業を受ける頑張り屋さんぶりに、感心しました。


しかも、他の学生より、早めの登校・・


昨年入国したばかりなので、アルバイトでは、カウンター接客は無理で、裏方の調理や掃除をしている様子です。


日本語の覚え方(会話)が、東京でアルバイト経験のある学生の方が、ない学生より全般的に早いなと感じます。


アジアの留学生にとって、日本の労働現場の清潔さは、働きやすさでもあるようです。


ところで、都内コンビニなどは、時間帯によっては、日本人よりアジア系の若い外国人の方がアルバイト人員が多いことがあります。


経済的には豊かな国の日本では引きこもり問題や少子化が深刻化し、労働現場では、仕事内容によっては若者が集まらず外国人に頼るところも大きいというのは、なかなか日本の労働力の将来が気になる現状です。